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【最新版】スーツ講座・初めてのスーツ選び編~入学式・入社式などフレッシュマン向け~

投稿日: 更新日:

こんにちは、

こんばんは、皆さま!

店長の郡山です。

 

スーツ屋(紳士服店)×セレクトショップのHAYASHIがお送りするスーツ講座。

実際に高校・大学・企業様でスーツ講座を行い

かつ店頭で年間1000着以上のスーツのご案内をする私達だからこそお伝えできるお話を

綴ってまいります!

 

 

さて今回は『初めてのスーツ選び編』

大学の入学式や新社会人の入社式のタイミングを想定して

いわゆる“フレッシュマン”に向けて

初めてのスーツはどう選べばいいのか。

についてお話していきます!

 

 

またスーツ選びをする際に、

就職活動用(リクルート)も含めて検討したい方はこちらもご参照ください↓

スーツ講座・就職活動編~リクルートスーツの選び方~

 

 

 

1.初めてのスーツに揃えるべき物

 

初めてのスーツを着る機会が訪れるのは

大学での入学式や就職先での入社式が一般的です。

 

それでは初めてのスーツ姿となる瞬間に

揃えておくべきアイテムはいったい何でしょうか?

 

最低限揃えておくべき物は以下の6点です。

1.スーツ

2.シャツ

3.ネクタイ

4.革靴・・・ベルトと色合わせ

5.ベルト・・・革靴と色合わせ

6.靴下・・・長い物〇、短い物×、濃い色〇、白無地✖

 

スーツ、シャツ、ネクタイについては選び方も含めて後程説明いたします。

 

あと初めてのスーツを購入される際に

「礼服も一緒に買っておいた方がいいのだろうか」

ご質問を受けることが多くあるのですが、

結論からいうと「礼服(喪服)は必要になった時でもまだ大丈夫です。」

 

早めに購入して実際に着る機会は5年後以降ということもざらにあります。

その時にはサイズ感が変わってしまっておりサイズが合わず買い替える…

という話もよく耳にします。

実際に礼服が必要になるときは突然やってきてしまうもので、

確かに常備しておけると便利ですが、

大学・短大などの進学される学生さんであれば

スーツでも派手な物でなければ十分代用していただけます。

礼服については慎重にご検討された方がいいでしょう。

 

 

2.スーツの選び方

 

まずは何よりスーツの選び方からです。

 

スーツ選びにはいくつかのポイントがありますが、

「サイズの選び方」を知らずには

どれだけ良いスーツを選んだとしても意味がありません。

それではスーツはどういったサイズを選べばいいのでしょうか?

 

 

〇サイズ選び

スーツのサイズは独自の表記内容となっており、

基本的には「身長」と「ウエスト」を掛け合わせてサイズが決まります。

例えば、「身長170cm」「ウエスト80cm」ならば適用サイズは「A5サイズ」です。

これを一覧で見ると以下の表のようになるわけです。

 

「A5サイズ」という表記のアルファベット部分は、

Y体=スリム、A体=標準、AB体=ゆったり目、B体=大きい

という位置づけになり、

「A5サイズ」の数値部分は適用身長を表すことになるわけですね。

ちなみにB体以上に大きい「E体」「K体」と呼ばれるものも存在しますし

数値部分は「160cm適用=3」や「190cm適用=9」というものも存在はしますが、

取り扱い点数が非常に少なくなってくることは現実です。

(HAYASHIでは取り扱いございますよ!)

 

Y体 A体 AB体 B体
4 (身長165cm) ウエスト74cm=Y4 ウエスト78cm=A4 ウエスト84cm=AB4 ウエスト92cm=B4
5 (身長170cm) ウエスト76cm=Y5 ウエスト80cm=A5 ウエスト86cm=AB5 ウエスト94cm=B5
6 (身長175cm) ウエスト78cm=Y6 ウエスト82cm=A6 ウエスト88cm=AB6 ウエスト96cm=B6
7 (身長180cm) ウエスト80cm=Y7 ウエスト84cm=A7 ウエスト90cm=AB7 ウエスト98cm=B7
8 (身長185cm) ウエスト82cm=Y8 ウエスト86cm=A8 ウエスト92cm=AB8 ウエスト100cm=B8

 

さて上記の表を参考に適用サイズが分かった上で

試着をして各所サイズが合っているかを確認していきます。

確認するべき箇所は全部で5か所です。

 

①肩幅

「肩幅を1cmつまめる、が最適です。」

スーツは肩で着る。と言われる程に大事な箇所です。

肩幅が合っていないと袖丈・着丈にも関わってきますので要注意です。

 

②袖丈

「シャツ袖が1~1.5cm程度出るのが最適です。」

ジャケットの袖丈の方がシャツのそれより少し短い。

これが男性スーツの原則です。

逆に女性スーツの場合はシャツ袖が出ないようにするのが最適です。

 

③胴幅

「手のひら1つ分入るのが最適です。」

スーツにもトレンドがあり年代によって形は異なります。

昔はこぶし1つ分入るのが良いと言われてきましたが

現在のシェイプされた形のスーツでは“手のひら”1つ分です。

 

④着丈

「お尻が半分~2/3程度隠れるのが最適です。」

普段着としてカジュアルにジャケットを着ると

着丈でお尻が全く隠れない程度で着て頂けますが、

スーツとなるとそうはいきません。

同じジャケットだからと言って一緒にしないようご注意ください。

 

⑤裾丈

「パンツ裾が、靴に少し乗る程度が最適です。」

よく街中でもパンツがダボダボの方や

逆にくるぶし丈ぐらいで靴下が丸見えな方などいるように

今現在スーツを着ている方でも間違えているポイント。

 

以上の5か所を試着の上で確認し、

最適なサイズ感と異なる部分はお直しで調整をするなり

別のサイズに変更するなどして選びましょう。

 

スーツのサイズ選びについては動画もございますので、

合わせてチェックしてみてください!

 

 

〇デザイン選び

次は「デザイン選び」です。

スーツは色々な形・ディティールから成り立っていますが、

今回はよくある事例から

入学式・入社式において着用〇✕△でお答えしておきます!

 

①3ピーススーツ(通常のスーツにベストが付いたモデル)

入学式〇

入社式✕

スリーピーススーツは現在ではお洒落の一環として

選ばれることがほとんどです。

そのため入学式は特に取り決めがないため問題ありませんが、

これから社会人を迎える入社式の場には適さないでしょう。

 

ただし3ピーススーツはベストを使わなければ通常のスーツ同様に

着ていただくことが可能ですので、

入社式以降の着用も視野に入れて3ピーススーツを選ばれる方もいらっしゃいます!

高校卒業後に入社式を迎える方でしたらその後の成人式を見越して、

大学卒業後に入社式を迎える方でしたらその後の結婚式を見越してということですね。

 

②ダブルースーツ(ジャケットの釦が縦2列並んでいるモデル)

入学式=〇

入社式=✕

10年以上前にはダブルのスーツは主流でしたが、

現在ではこちらもお洒落としてデザイン性を求めて選ばれる方がほとんどです。

そのため3ピーススーツ同様に入社式のスーツには不向きと言えるでしょう。

逆に入学式にお洒落をしていきたい!という方においては回りと差がつくデザインですね。

 

 

③ジャケットの襟型

ジャケットの襟型には基本的に2つの種類があります。

↓ノッチドラペル・・・最もポピュラーな襟型

入学式=〇

入社式=〇

 

↓ピークドラペル・・・パーティーなど華やかなシーンに最適な襟型

入学式=〇

入社式=△

 

最近ではお洒落・デザイン性の高い物として

ピークドラペルを取り入れたスーツを見かけますが、

この襟型だけをとってNGと言われることは少ないです。

ただしお洒落を意識したデザインのスーツを選んでしまうと

結果的に入社式には不向きになってしまいますのでご注意ください。

 

 

④タック

タックとはスーツのパンツに入っているデザインのことで、

お尻回りにゆとりを出すために取り入れるデザインです。

タックが入っていないデザインを「ノータック」と呼びます。

 

タックが1つだけ入っているデザインを「ワンタック」と呼びます。

 

こちらはどちらのデザインでも

入学式=〇

入社式=〇

ともにOKです。

あくまで穿き心地としてゆとりがあった方がいいかどうかという問題ですね。

そのためスリムスーツはノータックが多く、

レギュラースーツは1タックなどタックありが多いです。

(最近では1タックのスリムというスーツもトレンドではあります)

 

 

〇シーズン選び

スーツ選びで3つ目の大事なポイントは

春夏物、秋冬物などのようにどのシーズンで着れるスーツを選ぶかです。

 

入学式・入社式を前提に考えると、

着るのは4月になるため

基本的には「春夏物」「オールシーズン物」を選ぶのが良いでしょう!

 

それではどうやってスーツのシーズンを見分ければいいのでしょうか?

それはスーツのジャケット裏地を見ていただくのが簡単です。

 

・「背抜け」

ご覧の通り背中側の裏地が半分しかはっていない物を「背抜け」と言います。

これがいわゆる「春夏物」「オールシーズン物」と呼ばれるスーツになります。

裏地が全部はっていない分、

通気性が良く体感温度を下げてくれます。

 

そしてこの背抜けの中でも、

背中側を透かして見たときに生地がとても薄く向こう側が透けて見る物は

「夏向け」により近いスーツとなります。

入学式・入社式の際には問題ありませんが、

今後スーツ着用時にも使おうと考えると秋冬時期に着用するには不向きと言えるでしょう。

 

・「総裏地」

写真の通り背中側の裏地が全てはってある物を「総裏地」と呼び、

「秋冬物」と呼ばれるものです。

ただし最近では総裏地ではあっても使っているスーツ生地はオールシーズン物。

というスーツも多くございますので、

層裏地だから秋冬にしか着れない。ということではありません。

あくまで裏地が全てはってあることで外気が入ってこない・体温が逃げづらい、ということです。

 

最終的な結論からいうと、

「背抜け」×「オールシーズン生地」=春夏秋向け(寒がりの人でなければ冬も着れますよ!)

「背抜け」×「夏生地」=春夏向け

「総裏地」×「オールシーズン生地」=秋冬春向け(これを夏に着るのはつらいかと…)

「総裏地」×「冬生地」=秋冬向け

と考えてもらえれば良いかと思います。

 

 

3.シャツの選び方

 

シャツの選び方は大きく分けて「サイズ」「デザイン」です。

それぞれどうやって選んでいけばいいのか確認していきましょう!

 

 

〇サイズの選び方

シャツのサイズは選ぶ上で基準になる

基本的な部分は「首回り」と「ゆき丈」です。

お店でスタッフさんにその2か所を測ってもらい

最適なシャツサイズを案内してもらいましょう。

 

・首回り

 

写真の通り首回りを測ってもらい、

測ってもらった数値より1.5~2cm程度大きい首回りサイズを選びましょう。

(郡山の場合、計測37cmでしたので首回り39cmの物を選んでいます)

測ってもらった数値と同じ首回りサイズ選んでしまうと、

シャツの釦を一番上まで閉めたときに首が閉まって苦しいです。

逆にあまりにも大きい首回りサイズを選んでしまうと、

首回りがぶかぶかで格好が良くありません。

 

・ゆき丈

 

ゆき丈とは上記写真のように

「首の付け根(肩幅半分の部分)~袖口までの長さ」のことを言います。

「測ってもらった数値 ~ +1cm」を選びましょう。

スーツの袖口からシャツが1~1.5cm出るぐらいが最適ですので、

長すぎても短すぎてもダメです。

 

 

〇デザインの選び方

シャツのデザインにも色々な種類がありますが、

基本的なところで「襟の形」で別れています。

 

・レギュラーカラー

入学式=〇

入社式=〇

最もポピュラーな襟型です。

この襟型は冠婚葬祭も含めて鉄板のデザインです。

 

・セミワイドカラー

入学式=〇

入社式=〇

レギュラーカラーに比べて襟が横に向かって開いており、

イタリア系のシャツによく見られるデザインです。

 

・ボタンダウン

入学式=〇

入社式=✕

ボタンダウンは写真のように襟先にボタンが付いているデザインのものです。

元々ノーネクタイを前提に作られたシャツの中でもカジュアル目なものですので、

入社式においては基本不向きと言えるでしょう。

 

 

 

4.ネクタイの選び方

 

さて最後にネクタイの選び方についてです。

 

スーツ、シャツ、ネクタイの中でいうと

最も取り決めがなく自由度の高いアイテムですが、

その中でも最低限守っておくべき2つのポイントだけご紹介させて下さい!

 

 

〇色柄の選び方

・白無地/黒無地

白無地=結婚式

黒無地=葬儀

と用途が決まっているため

入学式。入社式に白無地・黒無地のネクタイはNGです。

白・黒で柄が入っている物であれば問題はありません。

 

・スーツ×シャツ×ネクタイで3色以上使うのはNG

上記写真の通り、

スーツ=グレー、シャツ=水色、ネクタイ=グリーン

のように色があるもので3色を組み合わせるのは

色が多すぎバラバラ見えてしまいますのでお勧めしません。

ただし「白シャツ」は一色とカウントしませんので、

スーツ=グレー、シャツ=白、ネクタイ=グリーン

の場合は成立します。

 

このようにネクタイ選びも最低限のルールを知った上で

選んでいただけると迷うこともありませんし

ちゃんと似合うデザインのネクタイを選ぶことができます!

 

 

 

5.最後に

 

今回は初めてスーツを購入することを想定して

特に初スーツとして一番ポピュラーな「入学式」「入社式」に合わせて紹介しました。

 

初めてのスーツ選びは何かと不安も多いです。

ご両親が一緒にお買い物についていくとしても

昨今ではスーツを着ない仕事が増えていることで

「ご両親もスーツについて分からない」というケースが多々あります。

 

さらに「店頭スタッフにお任せする」という部分においても

・大手量販店における繁忙期の短期アルバイトスタッフの知識、経験不足

・初めてのスーツ選びがためにちゃんと合うサイズより少し大きめを案内されてしまうケース

などスタッフに任せれば全て大丈夫とは言えない現実があります。

(もちろんHAYASHIではこんなことは絶対に起こりませんし、しません!!)

 

後者の大きいサイズの案内については

学生服時代は大きめのサイズを着ていたりジャージで過ごしている機会が多いため

ちゃんと合うサイズを選ぶとどうしても今まで着てきた物と比べるきつく感じる。。。

という現実に対してちゃんと正しいサイズを案内できないがために起きる弊害です!

実際初めてのスーツを購入した方のスーツは

ダボダボってしている物が多いのをよく見かけます。

 

ということで残念ながら

誰かに任せて自分は分からない。

ではどこか間違ったスーツの購入をする確率が高くなってしまいます。

 

ぜひ全てとは言いませんので、

一部でも頭の片隅に残って覚えていただけていると幸いです。

 

 

ということで

上記のようなスーツに関するお話は

現在、高校・大学様さらに学校に限らず

講義講演でCSR活動としてうかがわせて頂いております!

 

ご興味ございます方は

お気軽にご連絡くださいませ!

 

株式会社林商店

担当:郡山悠也

TEL:0561-34-0194

MAIL:kooriyama@deradera.com

 

オクテットLINE

 

過去のスーツ授業などの模様は

こちらからご覧いただけます↓

[スーツ着こなし授業などはこちら]

 

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以下どちらのお店のLINEでも構いません、もしお近くのお店があればそちらからご登録ご質問くださいm(_ _ )m

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それでは郡山でした。

 

 

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-フレッシャーズ, ファッションHOW TO, スーツ/ON STYLE

郡山さん

執筆者

EC事業および実店舗とアパレル事業に携わり14年。 基本コンサバ路線で際立つオシャレより、取り入れやすく“こなれてる”ぐらいにおさめたい30代。 ドレス部門の仕入れを担当し、スーツなどフォーマルにも精通します。 アントレアミをこよなく愛するしっかりテーパード好きで、スニーカーはできるだけディアドラで揃えたい派ですが、最近はペリーコサニーの足なじみ良さに着地している身です。 FP事業も兼任するマルチワーカー。

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