「何を着ればいいのか分からない」「昔はこれで良かったのに、最近しっくりこない」
30代後半から40代、50代になると、そんな風にファッションに迷いを感じる方は少なくありません。頑張っているつもりはないのに、なぜか“ダサい”“イタイ”印象になっていないか、ふと不安になることもありますよね。
実は、ファッションに悩む理由はとてもシンプルです。年齢を重ねるにつれて、体型や雰囲気、似合うバランスが少しずつ変わっているだけ。服が悪いわけでも、センスが落ちたわけでもありません。
実際に、執筆者である私自身も、5年前に着ていた服が今はしっくりこなかったり、好みのシルエットや素材が変わったと感じています。
だからこそ大切なのが、まず「ダサい」「イタイ」と思われがちな装いを避けること。自己主張が強すぎるファッションや、年齢や場に合っていないスタイルを整理するだけで、印象は驚くほど整います。
この記事では、「今の年齢で何を着ればいいのか分からない」と感じている方に向けて、大人のメンズファッションで押さえておきたいポイントを、具体例とともに分かりやすく解説していきます。
目次

服好きな方ほど、つい色々なアイテムを買い足してしまうことがあります。
ただ、「持っていればいい」「着ていればいい」という考え方だけでは、なかなかお洒落には見えてきません。
シンプルに考えてみると、LEONやSafariのスナップに登場する男性たちは、特別に奇抜な服装をしているわけではないのに、どこか余裕があって格好良く見えませんか。
それは国籍の違いではなく、コーディネートの考え方によるものです。
体型を急に変えることはできなくても、コーディネートを見直すことは、誰にでもできます。アイテムを足すのではなく、必要なものだけを残して整えていく。それだけで、装いの印象は大きく変わります。
あれこれ足し算を重ねてしまいがちなのに対して、お洒落な人ほど、意識的に引き算をしている。それが、大人のファッションを自然に格好良く見せるコツなのかもしれません。
結論:大人の男性が「ダサい」と思われる原因はこの5つ
-
サイズ感が合っていない
どんなに良い服でも、サイズがズレているだけで一気に野暮ったく見えてしまいます。 -
色・柄を使いすぎている
主張が強すぎると、全体のバランスが崩れ、落ち着きのない印象になりがちです。 -
清潔感が足りない
服そのものより、シワやヨレ、匂いなどの“状態”が印象を左右します。 -
TPOを無視している
服が悪いのではなく、「その場に合っていない」ことで違和感が生まれます。 -
小物で損をしている
靴・ベルト・バッグは意外と見られており、ここで全体の印象が決まります。
なぜ「ダサい」「イタイ」と感じられてしまうのか
おしゃれは「足し算」より「引き算」が基本
「ファッションは、上級者になるほど引き算である」
これは、ココ・シャネルの有名な言葉として知られています。一見、女性向けの考え方のように思われがちですが、実はこの考え方は、大人のメンズファッションにもそのまま当てはまります。

引き算のお洒落で大切なのは、シンプルにまとめること、全身の色のバランスを整えること、そして、主張の強いアイテムを使いすぎないこと。
たったこれだけです。
一方で、場に応じて“きちんと見せる”必要があるシーンでは、足し算のお洒落が求められることもあります。ただし、足し算は一歩間違えると、個性が強く出すぎたり、逆に野暮ったく見えてしまうことも少なくありません。
だからこそ大人の装いでは、基本は引き算、必要な場面だけ足し算。このバランスを意識することが、「ダサい」「イタイ」と思われないための大きなポイントになります。
若い頃と同じ感覚のまま服を選んでしまう
年齢を重ねる中で、体型や雰囲気、周囲から見られる印象は少しずつ変わっていきます。ただ、服の選び方だけは、意外と若い頃の感覚のままという方も多いのではないでしょうか。
「昔はこれで褒められていた」「この着こなしが自分らしい」そうした経験があるほど、無意識のうちに同じ服装を選び続けてしまいがちです。しかし大人になると、同じアイテムでも“似合い方”は変わってきます。若い頃は勢いや個性として受け取られていた装いも、年齢を重ねることで、無理をしている印象や違和感につながることがあります。
大切なのは、若さを取り戻そうとすることではなく、今の自分に合ったバランスを選ぶこと。少し視点を変えるだけで、同じ服でも、見え方はぐっと大人らしく整います。
自分視点になりすぎている
ファッションで失敗してしまう原因の多くは、センスや知識の問題ではなく、「自分からどう見えるか」を基準に服を選んでしまうことにあります。
鏡に映る自分だけを見ていると、全体のバランスや、他人からの見え方は意外と分かりづらいものです。その結果、いつも似たようなアイテムや色ばかりを選んでしまう、ということはありませんか?
「自分が好きだから」「自分が落ち着くから」その感覚自体は大切ですが、周囲から見ると違和感のある装いになってしまうこともあります。大人のメンズファッションで意識したいのは、自分の好みと、相手からどう見えるかのバランス。
この視点を持つだけで、服装の失敗はぐっと減っていきます。
やりがちNG① サイズが合っていない服装(見た目を崩す最大の原因)
大きすぎる・細すぎるは一番目立つ
サイズが合っていないと感じさせる中でも、特に目立ちやすいのが、服が大きすぎる、もしくは細すぎるケースです。
体型を隠そうとして、必要以上に大きなサイズを選んでしまうと、全体のシルエットがぼやけて見え、だらしない印象につながりやすくなります。反対に、細く見せたい気持ちからタイトすぎるサイズを選んでしまうと、体のラインが強調されすぎてしまい、無理をしているような印象を与えてしまうこともあります。
大人の装いで大切なのは、体型を誤魔化すことではなく、服が自然に体に沿っていること。大きすぎず、細すぎず、自分の体にちょうど合ったサイズを選ぶだけで、全体の印象は驚くほど整って見えます。
スーツ・ジャケットで差が出るポイント

サイズが合っていない服装は、大人の男性にとって、印象を大きく左右するポイントのひとつです。
肩が落ちてしまっていたり、体型に対して無理のあるサイズ感で前ボタンが引っ張られていたり。また、裾が長すぎて擦れて黒ずんでしまったり、生地が溜まってだらしなく見えてしまうケースも見受けられます。
決して特別なことではなく、電車の中や街中でも、ふと目にする装いかもしれません。

どれだけ清潔感のある新品の服でも、サイズが合っていなければ、その良さが十分に伝わらないことがあります。場合によっては、少し残念な印象になってしまうことも。
以前にも「サイズ感の重要性」について触れていますが、大人のファッションにおいて、サイズはデザインと同じくらい大切な要素です。せっかく新しい服を選んでも、サイズを少し見直すだけで、清潔感や印象はぐっと良くなりますよ。
やりがちNG② 色・柄を使いすぎてしまう
柄×柄、色×色が危険な理由
色や柄を取り入れること自体が悪いわけではありません。ただ、複数の色や柄を同時に使いすぎてしまうと、全体の印象が散らかって見えやすくなります。
特に柄×柄、色×色の組み合わせは、一つひとつのアイテムが主張し合ってしまい、視線の行き場がなくなってしまうのが難点です。若い頃であれば、勢いや個性として受け取られることもありますが、大人の装いでは、落ち着きやまとまりのなさが目立ってしまうことも。
結果として、「何を着ているか分からない」「頑張っている印象が強い」そんな見え方につながってしまいます。
まずは「ベース3色」で考える
色使いで迷ったときにおすすめしたいのが、コーディネート全体を「3色以内」で考えることです。ベースとなる色を2〜3色に絞るだけで、全体に統一感が生まれ、ぐっと落ち着いた印象になります。
例えば、“ネイビー・グレー・ホワイト”、“ベージュ・ブラウン・ホワイト”といった組み合わせは、大人の男性にも取り入れやすく、失敗しにくい配色です。
もし色や柄でアクセントを加えたい場合は、小物など面積の小さい部分で取り入れるのがおすすめです。主張しすぎず、程よい個性を演出することができます。
やりがちNG③ 清潔感を損なってしまうポイント
服が悪いのではなく「状態」の問題
「なんとなく印象がよく見えない」と感じる装いでも、実は服そのものが原因ではないことは少なくありません。サイズやデザインが整っていても、シワが目立っていたり、ヨレが出ていたりするだけで、清潔感は一気に損なわれてしまいます。
特別なアイテムである必要はなく、いつもの服でも、状態を整えるだけで印象は変わります。アイロンをかける、軽くブラッシングするなど、ほんのひと手間が、大人らしいきちんと感につながります。
大切なのは、新しい服を増やすことではなく、今持っている服を、良い状態で着ること。それだけで、装い全体は自然と整って見えてきます。
香水が与える印象

香水は、清潔感や色気を演出できる反面、使い方を間違えると、逆効果になってしまうアイテムでもあります。付けすぎてしまうと、電車やショッピングモールなど日常のシーンでは、周囲に強い印象を与えてしまうこともあります。
特に気を付けたいのが、お食事の場面。日本食のお店や、コーヒーの香りを楽しむ空間では、香水の主張が強すぎると、場の雰囲気を壊してしまいかねません。自分では心地よく感じていても、相手にとっては負担になってしまうこともあります。
大人の男性が意識したいのは、「香っているかどうか分からない」くらいの控えめさ。量は1プッシュ前後を目安に、さりげなく香る程度が、最も好印象につながります。
香水は、主張するためのものではなく、距離が近づいたときにふと感じさせるもの。その意識だけで、印象はぐっと大人らしく整います。
やりがちNG④ TPOを無視したコーディネート
カジュアルすぎる/頑張りすぎる
TPOを意識した装いで、よくあるのがカジュアルに寄りすぎてしまうケースと、反対に、頑張りすぎてしまうケースです。ラフすぎる服装は、場によってはだらしなく見えてしまうことがありますし、気合いを入れすぎた装いは、かえって浮いて見えてしまうこともあります。
どちらも服そのものが悪いのではなく、その場に対して少しズレてしまっているだけ。TPOを意識するうえでは、この「振れすぎない」感覚がとても大切です。
年齢と場に合った「ちょうどいい」考え方
大人のメンズファッションで目指したいのは、無理をしない「ちょうどいい」バランスです。若い頃と同じ感覚で選んだ服装や、逆に、必要以上に背伸びした装いは、年齢や場の雰囲気と噛み合わないことがあります。
大切なのは、その日の予定や一緒に過ごす相手、場所の空気感を少しだけ意識すること。それだけで、服装の選び方は自然と整ってきます。年齢と場に合った装いは、目立つことはなくても、安心感や信頼感として相手に伝わります。
やりがちNG⑤ 小物選びで損をしている
ベルト・靴・バッグは意外と見られている
コーディネート全体を見るとき、意外と目に入ってくるのが、ベルトや靴、バッグといった小物です。服装がシンプルであればあるほど、こうしたアイテムの印象は強く残りやすくなります。だからこそ、小物がちぐはぐだと、全体のバランスが崩れて見えてしまうこともあります。
特別に目立つものを選ぶ必要はありませんが、色味や雰囲気を軽くそろえるだけでも、装いに統一感が生まれます。
ベルト・靴・バッグは、主役ではないものの、印象を左右する重要な要素。ここを意識するだけで、コーディネート全体はぐっと大人らしく整って見えます。
シャツイン・ベルトなし問題の正解
これも、時折見かける装いのひとつですが、ベルトを付けずにシャツをインしている着こなしです。タックイン自体は悪くないのに、どこか物足りなく感じてしまうことはありませんか。シャツをインする着こなしでは、実はベルトが全体を引き締める重要な役割を担っています。ベルトがないと、腰まわりの印象がぼやけてしまい、コーディネートに締まりが出にくくなります。

トップスがTシャツなど、アウトで着る前提のアイテムであれば、必ずしもベルトは必要ありません。しかし、シャツをインする場合は、ベルトを合わせた方が、全体がぐっと整って見えます。さらに、靴と色味を軽く合わせるだけでも、統一感は大きく変わります。難しく考える必要はなく、「小物でメリハリをつける」この意識を持つだけで、装いの完成度は高まります。
ファッション小物使い方! という記事を書いたので、ぜひチェックしてみて下さいね。
今日から真似できる30代40代「失敗しない」大人コーデ例
大人コーデ①
ベージュダウンは、控えめなデザインと上質な素材感で、30代40代の装いに自然な品を添えてくれます。ブラックのインナーとドレスジーンズを合わせることで、カジュアルに寄せすぎない大人のバランスをキープ。スニーカーで軽快さを出しつつも幼く見えず、休日でも好印象なコーディネートです。

このスタイルを大人らしく見せているのが、カジュアルに寄りすぎない表情を持ったドレスジーンズです。
大人コーデ②
グレンチェックジャケットを主役に、黒のモックネックと明るめパンツを合わせた大人のディナースタイル。落ち着きのある品格と軽やかな抜け感を両立し、30代40代の男性にちょうどいい“やり過ぎない特別感”を演出します。足元は黒のサイドゴアで全体を引き締め、静かに整った印象に仕上げたコーディネートです。

このスタイルの主役になっているのが、控えめな柄行きが魅力のグレンチェックジャケットです。
大人コーデ③
ライトベージュのチェスターコートを主役に、ブラウン系インナーとダークトーンのコーデュロイスラックスでまとめた大人の冬スタイル。柔らかな色使いが重さを抑え、仕事からビジネスディナー、デートまで対応できる汎用性が魅力です。流行に左右されず、長く信頼して着られる“一生モノ”のコートコーデです。

このコーデの軸になっているのが、時間が経っても古くならない表情を持つチェスターコートです。
大人コーデ④
ライトグレーのカーディガンを主役に、フランネルシャツとREPLAYのデニムを合わせた大人のデニムスタイル。カジュアルになりがちなデニムも、落ち着いた色使いと程よいフィット感で上品にまとまります。足元はチャッカブーツで軽快さときちんと感を両立し、30代40代にちょうどいい万能コーデです。

このスタイルを大人らしく見せているのが、軽やかさと品を両立できるライトグレーのカーディガンです。
春夏シーズンは、白パンツを取り入れる機会も自然と増えてきます。その一方で、「白パンツ ダサい」と検索されているのも事実です。白パンツを格好よく着こなすために大切なのは、配色のバランスと、シルエット選び。この2点を意識するだけで、印象は大きく変わります。
下記の記事では、白パンツを大人らしく取り入れるためのポイントを分かりやすくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
大人のメンズファッションで大切なのは、目立つことや流行を追うことではありません。
「無難=ダサい」と思われがちですが、実はそうではなく、基本が押さえられていれば、シンプルな装いほど好印象につながります。
サイズ感、配色、清潔感、TPO。これらを少し意識するだけで、装いの印象は驚くほど変わります。難しいテクニックや特別なセンスは必要ありません。
そして何より重要なのは、高価な服や有名な服を選ぶことよりも、自分にきちんと「合っている服」を選ぶこと。それが、大人のメンズファッションを自然に格好良く見せてくれる一番の近道ですよ。
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