英国らしいシックな雰囲気を纏う、キルティングジャケット。スマートな印象でありながら、しっかりと保温力がある。
2024-25年メンズ秋冬でも見かける事が多く、ビジネスシーンから休日のカジュアルスタイルまで汎用性の高さも魅力的なアイテムです。
近年メンズ・レディース共に再熱しており、今年も街中で見かける事が多いのではないでしょうか?
なので今回はキルティングジャケットがここまで人気の高い理由はなぜ?や英国ムード漂うブランド2選を、30代40代男性にオススメなコーデをご紹介していきたいと思います。
目次
キルティングジャケットとは?
キルティングとは、2枚の布の間に中綿などの詰め物を入れて刺し縫いされている見た目が特徴的です。
軽量・保温性・防寒性に優れており、シンプルで洗練されたデザインが多く、ビジネスからカジュアルまで幅広く楽しめるアウターになります。キルティングジャケットでは、縫い合わせがダイヤ柄が多く使われています。
ちょっとした小話ではありますが、50年前以上前にイギリスで、馬用のブランケットとして軽量で保温性が高い為、馬の防寒具としてキルティングが使用されていました。そのキルティング素材を使用して、乗馬愛好家が愛馬と同じ物を着用したいという声からファッションアイテムとして誕生したのがキルティングジャケット/コートなのです。
だからこそ、英国ムードが漂う風合いと品格を感じさせるアウターになっているのだと思います。
キルティングジャケットの特徴
先ほども少しお話したのですが、ポイントはこの3つ!
①軽量・保温性・防寒性
昨今ダウンジャケットも軽量にはなりつつあるのですが、それでもやはり肩を凝ってしまう…重い…と感じる方も少なくはない。ダウンに限らず中綿ブルゾンも重厚感のある物が多いと思います。そのような方には是非、キルティングジャケットにチャレンジして欲しいのです。表地と裏地の間に、中綿などの繊維が入っている為軽量なのに保温力は抜群です。
②汎用性が高い
ビジネススタイルからカジュアルスタイルまで使える、どのようなコーディネートにも馴染みやすいアウター。シンプルで洗練されてたデザインこそ成し得る
上品なコーディネートも組みやすいのです。1着持っていると、意外と着まわせたりしちゃいます!
③動きやすい
元は乗馬用に作られている事もあり、肩の可動域はとても広く、とても動きやすいです。
中綿ブルゾンだとどうしても中綿の厚みが出てしまうのですがキルティングジャケットは厚さをできる限り薄く軽量に作られています。なので長時間着るアウトドアの際でも、肩を凝る心配や荷物になる心配は少ないと思います。
英国ムード漂うおすすめブランド
MACKINTOSH(マッキントッシュ)
世界中のお洒落な紳士に支持され続けているMACKINTOSH(マッキントッシュ)。
雨の多いイギリス・ロンドンの街では、雨を防ぐために防水性を極限まで高めた「マッキントッシュクロス」生地が開発された。
マッキントッシュはレインコートやキルティングジャケットで有名に。働く男性の強い味方になり、イギリスならではの無駄のないシルエットが、世界中の紳士に指示され続けている。
MACKINTOSH(マッキントッシュ)の全ラインナップは画像をタップ
Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア)
2007年から、マッキントッシュのカジュアルラインとして誕生した、Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザーウェア)。
正確には、マッキントッシュの旧社名であり、ブランドレーベルとして存在していたブランドを復刻させた。英国の伝統や旬を取り入れ、カジュアル・ドレスに着用できるベーシックなウェアを展開しています。
歴史ある老舗のマッキントッシュ社の前身である事から、気品あふれるクオリティの高さはお墨付きです。
Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザーウェア)の全ラインナップは画像をタップ
代表的なキルティングジャケットで同モデル名があります。
違うブランドなのに、同じモデルが登場している!?
価格帯も違う!?
なにがちがうの??
と言う疑問を払拭していきたいと思います。
2ブランドの代表的なモデル「WAVERLY / ウェーバリー」の違いを
お見せしていきます!!
代表的なモデル「WAVERLY / ウェーバリー」を比較
マッキトッシュとトラディショナルウェザーウェアどちらにも
存在している、定番のキルティングジャケット「WAVERLY / ウェーバリー」。
違いをご紹介していきたいと思います!!
MACKINTOSH(マッキントッシュ)
①シルエット
ボックスシルエットを採用。ウエストは絞られていないが、スッキリと魅せる身頃がスマートでスタイリッシュな着こなしになります。
肩回りは可動域が計算されており、立体的でかゆい所に手が届いた気配りです。
②生地
表地は、上品で温かさを感じるウール100%を使用。
すこしの起毛感のあるダイヤモンドキルティングが魅力的。裏地はポリエステル仕様なので、着脱はスムーズ。中綿もポリエステル100%使用し、軽量且つ保温性をキープします。
襟元コーデュロイ生地は、コットン100%使用。
③特徴
マッキントッシュお得意のチンストラップ採用しているのは、間違いなく推しポイント。
首元までカバーしてくれるのは、寒い冬には嬉しいポイントだと思いますし、コーデのアクセントとしても目を惹きます。
襟と同様のコーデュロイ生地を採用したパイピング。これが離れて見るとコーデのアクセントになっていて、コーデュロイの気品を保ちながら目を惹くポイントなんです。
サイドベントにスナップボタンを施すことで動きやすさをプラス。
しっかりと前部分が隠れる角のある仕様でエレガントさをプラス。かくかくしたボックス感のあるシルエットになります。
④価格帯
¥75,900-(税込)
Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア)
①シルエット
ほんのりウエスト周りをシェイプさせ、スッキリと着用できるスリムシルエット。
②生地
特殊技術の、C-zaro撥水加工が施された有害なフッ素化合物をを含まない高密度のポリエステルを使用。
高い撥水性と耐久性を兼ね備えている。表地・裏地・中綿を再生ポリエステルを使用する事で、昨今騒がれている地球環境に配慮されている優しい素材なのです。
保温性と着心地の良さは中間季節や昼夜の気温差の必需品になってくれます。
襟元のコーデュロイ生地は、コットン85%・ポリエステル15%使用。
③特徴
トラディショナルウェザーウェアもパイピングを採用。同様に使い込むほど、こなれた風合いが出てきます。
こちらもサイドベントのスナップボタンを採用しているので動きやすさは体感できる。
少し丸みを帯びて、ビジカジにもカジュアルにも使いやすく、優しい雰囲気になります。
④価格帯
¥37,400-(税込)
◆結局何が違うのか??
結論、品質・生産国・細かいディティールにあると思います。
【品質】
マッキントッシュ⇒表地:ウール100%使用、中綿と裏地ポリエステル100%、襟コットン100%
ウェザーウェア⇒表地・裏地・中綿ポリエステル100%、襟コットン85%ポリエステル15%
【生産国】
マッキントッシュ⇒MADE IN UNITED KINGDOM(イギリス製)
ウェザーウェア⇒MADE IN CHINA(中国製)
【ディティール】
マッキントッシュ⇒襟元にチンストラップ
頭の片隅にでもどちらも良いキルティングジャケットである事を前提にお話しします。
また、この2つのブランドが十八番としているアイテムが違う事も、価格の差に表れていると私は思います。
マッキントッシュは防水コートが代表格であり、ダンケルドモデルが一番の定番だと思います。
トラディショナルウェザーウェアは、今回ご紹介したキルティングジャケットが代表格なのです。
単なる、老舗コートブランドの名がある“安価で購入できるキルティングジャケットではない”と言う事も知っていて欲しいと思うポイントです。
おすすめのコーディネート
正統派マッキントッシュは上品に飾る
昨今ビジカジスタイルが本当に増えたと感じます。ビシッとと決めた男の戦闘着、というよりは抜け感の感じる馴染みやすいスタイルをする男性が多くいらっしゃるとお見掛けします。
ボリュームを抑えたキルティングジャケットはスマートな着こなしととても相性が良くタイイドアップやシャツにジレと言ったキチンと感の出るコーデが◎です。
きめ過ぎない抜け感が肝です!
アウター選びでどの種類が良いのか…?と悩む時期になってきましたね。今の時期、中間季節にこそ着用して欲しい、キルティングジャケットをチョイス。高品質でありながら、コスパの良さ、軽さ、着心地に保温性とメンズレディースと人気の高い、Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア)のキルティングジャケットを使った着こなしをご紹介します。
英国の伝統的なスタイルを現代に落とし込み、トレンドに左右されないキルティングジャケットは紳士のマストアイテムです。インナーにはボックスシルエットのトレーナーをチョイスしました。ボトムスはヤコブコーエンのカラーパンツを組み合わせ、メリハリを持たせました。シルエットが美しく、都会的なシャープさがモダンに映えスタイリッシュに魅せます。
足元に、ホワイトのレザースニーカーで軽やかな抜け感を演出しました。カフェや街歩きにもぴったりで、上質な日常を楽しんでみてはいかがでしょうか。
こなれ感を演出できるカーキとジャケパンの相性が良い
アウターを選ぶ際、ブラック、ネイビー、グレーが多い中一際目を惹く、カーキ色。ミリタリーテイストのカーキ色は、武骨なイメージですがキルティングにする事で、ほんのり柔らかい印象になります。
男らしさを強調し過ぎない雰囲気と、タートルネックのエレガントさを加味した大人の男性にこそ着こなして欲しいジャケパンスタイルです。
まとめ
今回は、キルティングジャケットの魅力や着こなし方おすすめのブランドのご紹介でした。いかがでしたでしょうか?
汎用性の高いキルティングジャケットは大人のワードローブとして1着あると、様々なシーンで活躍すると思います。大人の装いとして、上品な雰囲気とシックなムードは目を惹くアイテムだと思います。
執筆者の印象ではありますが、割とビジネスシーンの様にジャケットを着用する時の方が使いやすいのではないかな、と少し思ったりもします。
勿論デニムと合わせたカジュアルな着こなし方でも使い勝手は良いですが、マッキントッシュやトラディショナルウェザーウェアの様に英国の上品できれいなシルエットのモノは、キレイめの着こなしの方がマッチすると私は思います。
仮に他ブランドのMA-1型で着丈の短いキルティングジャケットであれば、ストリート系のカジュアルな着こなし方が向いていると思います。
なので、シルエットとデザインが重要です。ぜひきれいめなキルティングジャケットを取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、YouTubeにてブリティッシュアイテムの魅力をご紹介しておりますので
是非チェックしてみて下さいね。
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