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本格靴の代名詞。グッドイヤーウェルト製法の特徴と歴史。

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皆さん!こんにちは!こんばんは!文(ムン)です!

さてさて・・・・・

僕は普段シューケア、革靴のお手入れ方法など革靴及び、ビジネスシューズについてブログやYouTubeを通して発信しているわけですが、ふと安易な疑問が浮かびました。

皆さんって革靴を選ぶとき、なにを基準、指標にして選んでますか?

デザイン、ブランド、機能、値段、原産国etc・・・・・まあ靴を選ぶ基準は人それぞれだとは思いますが、今回僕は是非とも皆さんが革靴選ぶ時に是非とも基準にして欲しい!という事についてお話ししていこうと思います!

この選ぶ基準、結構大事なのですが意外と盲点になってます!

さあ、その盲点とは?・・・・

 

ズバリ!革靴の製法です!

はい( ´∀` )ここをおろそかにしてしまうと、せっかく長く履ける靴が欲しかったのにすぐに履きつぶしてしまったり、防水性の高い靴が欲しかったのに滅茶苦茶浸水する!

なんてことにもなりかねないので、意外と大事なんですよ!

まあ、一口に革靴の製法と言いましてもものすごい種類があるので、今回は本格レザーシューズの代表的な製法。「グッドイヤーウェルト製法」についてお話ししていきます!

ちなみに、YouTubeにて動画でもお話ししておりますので、ぜひそちらもご覧なってください!

動画の方は長いので全編、後編に分けてます!

 

 

 

はい( ´∀` )革靴好きならみんな大好き!な「グッドイヤーウェルト製法」ですね!

では「グッドイヤーウェルト製法」とはどんな作りになっているんでしょう?

ていうか・・・・そもそも革靴の製法ってどういうこと?(。´・ω・)?

 

レザーシューズの製法とは。

まずはじめに、靴の「製法」という言葉が何を指すのか、というところからですよね。一言でいえば、「製法」とは「アッパーとソールをくっつける方法」の事を指します!

革靴に限らず靴というのはは大きく、「アッパー」と「ソール」にパーツが分かれます。

アッパーとは、簡単に申し上げると革靴の甲革の部分の事を指します!靴の底から上側の部分で、足の甲を覆うパーツです。アッパーは歩行の際に足が踊らないようにピタッと密着するフィット感や、足から出る汗を放出したりする働きがあるので、柔らかくて、伸縮性があり、かつ通気性の高い革や素材が用いられます。※もちろん革靴、及びシューズ全般の用途に応じて例外も存在します。

一方、ソールというのは靴の底の部分で、ソールは地面に直接触れるパーツなります。路面のデコボコなどによる衝撃や、地面に落ちている釘やガラスなどの障害から足を保護する役割が最も重要な為、堅くて、消耗がすくなく、滑りにくい素材が用いられることが多いですね!※こちらも同様にシューズの用途やシーンによって例外はいくつも存在します。

このように、アッパーとソールにはそれぞれ大事な役割があり、それぞれの役割に適した素材が使われる、というわけですね!

そして・・・・

靴を作るとき、アッパーとソールの2つのパーツをくっつける工程が必要になってきます!

簡単に言うとこの「製法」とはこのアッパーとソールを合体させ、一つの靴として成立させるための様々な方法を指すわけです!

この工程は一般に「底付け」と呼ばれ、履きやすさ、耐久性、防水性などを向上するために様々な工夫がなされ、国や地域性ななど加味して様々な製法が生まれたんです。

皆さん!「製法」についてはご理解頂けたと思います!

それではいよいよ・・・・・・・

今回のテーマである「グッドイヤーウェルト製法」について見ていきましょう!

 

グッドイヤーウェルト製法とは。

グッドイヤー・ウェルト製法は、革靴の代表的な製法のひとつです。高級紳士靴ブランドがこぞって取り入れている製法で、「高級紳士靴の代名詞」なんて言われたりもしてます!

 

はい( ´∀` )コチラが「グッドイヤーウェルト製法」のシューズですね!一番分かりやすくグッドイヤーウェルト製法の特徴が表されています!

少々複雑なお話しになるので、皆さん!画像を見ながら靴職人になった気分で、想像を膨らませながら説明を読んでみて下さい!(笑)

グッドイイヤーウェルト製法とは簡単に説明するとまず、「インサイドソール」に「リブ」と言われるテープ状の布みたいな物を画像のように、T字型に縦に取り付けます。

「インサイドソール」の下にはコルクやフェルトといった詰め物を入れます。「リブ」と「アッパー」を「ウェルト」をすくい縫いという方法で縫い合わせ、その後「アウトソール」と「ウェルト」を出し縫いします。アッパーとアウトソールを直接縫合せず、ウェルトを介してくっつけているのが「グッドイイヤーウェルト製法」の、主な特徴と言えます!

もう少しわかりやすくお話しすると、「グッドイヤーウェルト製法」には「リブ」、「ウェルト」この二つが欠かせないのです!

「ウェルト」(welt)とは、靴の周りを縁取るようにアッパー(甲革)に対して、アウトソール(本底)を縫い付けるために必要な、細い帯状の革のことです。この「ウェルト」を用いることでアッパーに対して、外側からアウトソールを直接縫い付けなくてもよくなるわけです。

さらに「ウェルト」はアッパーとも縫い合わさっております。

❔❔どっち(・・?ってなった方!ご安心ください!わかりやすくご説明いたします!

少々複雑なのですが、「ウェルト」を用いいることでアッパーに縫い目を入れる事なく、アウトソールと「ウェルト」を縫い付けてあるとはご説明したかと思います。ですが、「ウェルト」の役割はそれだけではありません。「ウェルト」はアウトソールを縫い付ける働きと同時に、「ウェルト」はアッパーとも縫い合わさっているのです!

「ウェルト」とアッパーを縫い合わせる上で重要な役割を担っているのが「リブ」です。

インソールに対して「リブ」を取り付けることで、コルクやフェルト等の詰め物を入れる充分なスペースを確保すると同時に、「リブ」を通してアッパーと「ウェルト」はすくい縫いという方法で、内側から縫い合わさっております。

すなわち!「リブ」というのは、コルクやフェルト等の詰め物の空間はもちろん、内側から「ウェルト」→アッパー→「リブ」という形で靴を接合するための縫い代の役割も担ってるわけなんです!

要するに・・・・

インソールに対して「リブ」はテープ状に固定され繋がっており、「ウェルト」を用いて内側から「ウェルト」→アッパー→「リブ」の順で縫い合わせ、最後に「ウェルト」とアウトソールを外側から縦に、縫い合わせることで出来上がっている方法となります!

うーん(笑)中々手の込んだ製法ですね!

 

ちなみに皆さん、一体この「グッドイヤーウェルト製法」は如何にして生まれたか気になりませんか?

 

グッドイヤーウェルト製法の歴史について。

現在ではイギリスだけでなく、アメリカやイタリア、日本においても本格志向のブランドでは必ずと言っていいほど採用されています。

しかし、グッドイヤーウェルト製法の起源は1870年代後半のアメリカなんです!

それ以前の革靴のソールはハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる、「グッドイヤーウェルト製法」とほとんど似たような手法(※厳密には勝手は少々異なります。)をで手縫いで縫合するのが主流でした。しかし、当時のハンドソーン・ウェルテッド製法を何とか効率化できないかということで、米国人チャールズ・グッドイヤーJr.がハンドソーン・ウェルト製法を元に、ロックステッチミシンを応用した機械での製法を考案しました!コレが現在まで伝わる「グッドイヤーウェルト製法」のルーツとなっており、製法名からお察しはつくと思いますが「グッドイヤーウェルト製法」は人名から名前が付けられたんですね!

その後、現代よりも需要の高かった靴産業において主にイギリスで爆発的に普及し、グッドイヤーウェルト製法が確立され世界各地の靴製造で取り入れられることとなったわけなんです!

(・_・D フムフムなるほど。

ここでぼくは少し疑問に思ってしまいました。

どうしてイギリスが最初だったのでしょう?

一番革靴及び、ドレスシューズを履くから?それもあるでしょう。

しかし、それだけでしょうか?

実は・・・

これには当時のイギリス及び、世界情勢も少なからず関係しております。

皆さん。1870年代は何世紀かご存じですか?

答えは19世紀です。そして19世紀とは世界情勢的に第一次と、第二次にかけてある大きな歴史的な事象の真っ只中だったのです!

それが、いわゆる産業革命です!

1870年代はちょうど第二次産業革命末期ぐらいです。産業革命はイギリスで最初に起こったとされています!

グッドイヤーウェルト製法がイギリスで広く、早く普及した事にも産業革命と関係があります。

産業革命はイギリスで起こりました。その要因は様々ですが、コレ!という要因は解明できていないのが現状です。

まあ、この辺りは歴史家に任せるとして、イギリスで起こった考えられる要因の中で紛れもない事実があります!

それは、当時のイギリスは世界屈指の列強国で、大英帝国として世界中の覇権を握っており、世界中で植民地政策を実施しており海外市場が非常に大きかったのです!

海外市場が大きく、世界中で植民地政策を実施していたイギリスは、豊富な労働力と資本金があり工場の機械化や効率化に移行する上で、必要な条件が他国に比べ揃ってたんです!

コレがイギリスで起こった産業革命と、それによって「グッドイヤーウェルト製法」がイギリスに広く普及した要因であり、現在まで定番化のにはこういった歴史的背景があるんですね!

 

それではお次は・・・・

グッドイヤーウェルト製法の特徴について述べていきます!

特徴①履けば履くほど足になじむ。

はい!グッドイヤー・ウェルト製法の靴の一番良い点は、履くほどに足に馴染むことです!

靴を履き続けると、靴のインソール(履いたときに足の裏が当たる部分)がどんどん足の形に変形してきます!

コレが足になじんできてる証拠なのですが、足がなじんでくる理由には製法の事について述べた、靴の内部にある「中物」というクッションの役割があるパーツがあるからなんです!

中物はコルクやフェルトといった、ほどよく弾力がある素材が使用されています。履き続けることでコルクやフェルトといった中物は沈み込み、足の裏の形を記憶してくれます。

このようにしてグッドイヤーウェルト製法の革靴はどんどん馴染んでくるわけです!

ちなみに・・・・

他の製法の靴にも中物は入っているんですが、グッドイヤー・ウェルト製法の革靴ほど豊富に中物が入ってるわけではないんです( ;∀;)

つまり!足馴染みの良さという点でみれば、グッドイヤー・ウェルト製法が一番良いということです!※ブランドや足の形などの理由でどうしても合わないものもあります。

 

特徴②水に強い。

 

グッドイヤー・ウェルト製法の靴のもうひとつの特徴は、水が入りにくいことです!

グッドイヤーの靴はその製法上、靴の内側から外側につながる部分がないため、靴の内側まで雨水が入ってきにくいというのがグッドイヤー・ウェルト製法の靴の特徴です!

ただ、このように靴の内側から外側につながる部分がないと言事は、水や外部のホコリなどから足を守ってくれますが代わりに、その構造上グッドイヤーの靴は他の物に比べ蒸れやすい性質もあります。

なので通気性という面ではあまり優れているわけではありません。

まあ、革靴は基本他に比べて蒸れやすいですもんね(笑)

しかし、ここで少し注意が必要です。※特にこれから防水性の高い革靴を買おうと思っている方。

グッドイヤーは確かに構造上水に強いです。しかしこれはあくまで理論上の話です!

確かにグッドイヤーのシューズは構造上水が入りにくいのですが、そもそも革靴は水分を吸ってしまいます。

僕は他のブログで、革靴のお手入れ方法についても色々とご紹介しておりますが、革靴のお手入れすなわち靴磨きとは主に、靴クリームを使って乾燥してしまった革を外部から、油分、水分を入れてあげる事で保湿し、革を健康な状態に保つ目的があります。

つまり、靴磨きで外部から水分、油分を補充できるということは当然アッパーから雨水も入ってくるので、やはり革靴は完全防水とはいきません。

さらに構造上ソールの縫い目から水が入ることはないですが、ソールそのものがレザーソールである場合、やはり大小あれど浸水は免れません。

なので、絶対に大丈夫というわけではなくあくまで、本格的な製法の革靴の中では比較的水が入りにくい製法、このぐらいの認識がベストです。

まあ、ソールは雨に濡れて傷みやすい部分ではありますが、グッドイヤー・ウェルト製法の靴の場合はソールを交換しやすい構造になっているので、傷んだら交換することができます。

そういう意味では、グッドイヤー・ウェルト製法の靴は雨に強いという捉え方はありですね( ´∀` )

ただ、グッドイイヤーウェルト製法の靴にも少々注意は必要です。

 

特徴③履き始めは固い。

グッドイヤー・ウェルト製法の利点はたくさんありますが、万能ではありません。

たとえば、履き始めてすぐはソールの反りが固いく、履きにくいと感じると思います。

固さの原因は、インソールについている「リブ」というパーツが原因です。

リブは、ウェルトとインソールを「すくい縫い」で固定するためについているパーツであることは、既にご説明したかと思います。

グッドイイヤーウェルト製法の靴はこの「リブ」がないとアッパーに対して、アウトソールをしっかりと固定することができないわけです。

つまり!リブにはある程度の強度と耐久性が求められ、固くて丈夫な素材が使用されております!

くわえて、強度を上げるためにT 字型の曲がりにくい形状に取り付けられており、ソールの反りが悪く歩きにくく固いと感じてしまうのです。

ただ、皆さん!ここは我慢です!

しっかりと履き続ければだんだんと反り返りのクセがついてくるので、履き込むにつれてだんだんと「リブ」柔らかくなってきます。

なので最初は若干固いと感じるかもしれませんが、馴染めば素晴らしい履き心地になるのでご安心ください!

僕は個人的にはこの堅い靴が、どんどん自分の足に合ってくる感覚はある意味「グッドイヤーウェルト製法」の醍醐味だと思ってます!

 

終わりに。

皆さん!今回は「グッドイイヤーウェルト製法」の靴について色々とお話ししました。

是非とも!今後靴を買われるときの、参考材料になればと思います!

「紳士は1日して成らず。」

「お洒落も身嗜みも足元から。」

 

それでは!文(ムン)でした!

 

 

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