夏本番に向けて、選びたいのは“品格をまとう大人のサンダル”
気温が上がりはじめるこの季節、そろそろ「夏の足元」をどうするか悩み始める方も多いのではないでしょうか。実際、筆者自身もここ最近はサンダルを履く頻度が増えてきました。スニーカーでは蒸れてしまうし、ビーチサンダルではカジュアルすぎる…。そんな悩みを抱えている大人の男性に、ぜひ注目していただきたいのが、PARABOOT(パラブーツ)が誇るグルカサンダル「PACIFIC(パシフィック)」です。
サンダル=ラフで子供っぽい、というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、アイテム選び次第でサンダルは驚くほど上品に、大人らしく昇華できます。今回ご紹介するパラブーツのグルカサンダル パシフィックは、その代表格とも言える一足。レザーの風格と緻密なデザインによって、カジュアルはもちろん、きれいめやミリタリースタイルにまで幅広く対応する万能サンダルです。
目次
グルカサンダルとは? 歴史に根ざした“ミリタリーの粋”
グルカサンダルのルーツは、19世紀に実在した“グルカ兵”と呼ばれるネパール山岳民族の精鋭部隊にまでさかのぼります。彼らに支給されていた革靴が起源となり、のちにイギリス軍がその機能性に目をつけ、ファッションサンダルとして進化を遂げました。
一時期は“グラディエーターサンダル”という呼び名でも広く知られました。そう、映画や漫画の中でもおなじみのあの編み込みサンダルです。足全体をしっかりホールドしながらも通気性に優れ、フィット感も申し分ない設計。革靴のような佇まいを持ちつつ、快適さと軽快さを併せ持った存在として、今や大人の夏の定番靴として定着しています。
とくに、上品なカジュアルやきれいめスタイルにマッチすることで、40代・50代を中心としたファッショニスタたちから高い支持を得ているのが、PARABOOTのパシフィック。上質なレザーの質感、計算されたシルエット、そして“ミリタリー”由来の背景。そのすべてが融合したこのグルカサンダルは、ただのサンダルではありません。まさに「大人の装いにこそふさわしい一足」と言えるでしょう。
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モデル名「PACIFIC(パシフィック)」に込められた意味とは
パラブーツの夏靴といえば“Barth(バース)”や“CORAUX(コロー)”を思い浮かべる方も多いかもしれません。どちらも海軍にルーツを持つデッキシューズとして知られていますが、その流れの中で注目されているのが、グルカサンダル「PACIFIC(パシフィック)」です。
このモデル名“PACIFIC”には、「陸のミリタリー」を意識したニュアンスが込められており、海の“バース”に対するもう一つの軸としてラインナップされています。軽やかでありながら、グルカ兵の靴をベースにしたミリタリー要素をしっかり受け継いだ一足。上品さとタフネスを兼ね備えた存在として、夏の足元にしっかりとした存在感を放ってくれます。
パシフィックの支持される6つの理由
上品で大人らしいだけでなく、機能性も優れているPARABOOT パシフィック。ここでは、人気を集める6つのポイントをご紹介します。
①ドレス感を感じさせるアッパーデザイン
幅広のレザーストラップで構成されたアッパーは、サンダルでありながらドレスシューズのような上品さを感じさせる設計。つま先からくるぶしにかけて計算された隙間が設けられ、適度な肌の露出によって夏らしい清涼感も演出されています。台形に並んだ3つのメッシュ状パネルはデザイン的にもアクセントになり、クラシックな雰囲気の中に現代的な美しさが光ります。
②くるぶしに干渉しにくい低丈カッティング
多くのサンダルが抱える悩みのひとつが「くるぶしに当たって痛い」という点ですが、パシフィックは違います。足首まわりを大きくカーブさせた短丈設計により、靴擦れしにくく快適。さらに前方に傾きすぎないストラップ配置によって、自然な歩行姿勢をサポートします。レザーサンダルでありながら、まるで革靴のような履ける夏の万能シューズ。
③すぐに馴染む“セメント製法”を採用
パラブーツの定番モデル「シャンボード」などに用いられる堅牢なノルヴェイジャン製法に対し、パシフィックはより柔らかさを重視したセメント製法を採用しています。これは夏季限定で履くことの多いグルカサンダルに最適な選択。購入初日から足に馴染みやすく、柔らかな返りで歩行も快適です。レザーサンダルにありがちな「履き始めの硬さ」や「育てる時間がかかる」というストレスがありません。
④ 2.5cmのヒールで美脚&脚長効果
カジュアルなサンダルにはあまり見られない、2.5cmというヒール高もパシフィックならでは。わずかな高さですが、シルエットに変化が生まれ、足元に凛とした印象を与えてくれます。脚長効果だけでなく、レザーアッパーとの相乗効果でサンダルのカジュアル感を適度に抑え、きれいめコーデにも違和感なく溶け込みます。
⑤“SPORT”ソールで歩きやすく疲れにくい
アウトソールには、パラブーツ独自の“SPORT”ソールを搭載。柔軟で弾力のある天然ラテックス素材を使い、グリップ力やクッション性に優れています。ソールのパターンも単調ではなく、方向性の異なる溝を組み合わせたことで、滑りにくく安定感のある仕上がりに。雨の日でも安心して履ける、まさに“大人のグラディエーター”。
アウトソールのギザギザも同じ方向には向いておらず、この違うパターンのソールはシャークソールと名付けられたソールよりも、優れているグリップ力を持っている。雨の日でも滑りにくく、耐久性のあるサンダルとなっている。
⑥100%フランス製へのこだわり
最後に挙げたいのが、一貫してフランス国内で製造されている点です。アウトソールも含め、すべてのパーツを自社で生産し、それぞれのモデルごとに仕様を微調整。サンダルといえど、PARABOOTらしいクラフツマンシップの魂が息づいています。その丁寧なものづくりの姿勢は、まさに「生涯現役」と評されるPARABOOTの代名詞と言えるでしょう。
レザーの質感で選ぶ、大人の一足
グルカサンダル「パシフィック」の魅力はデザインや履き心地だけではありません。アッパーに使用されるレザーの種類によって、見た目の印象や経年変化にも個性が生まれます。ここでは、代表的な3種のレザーをご紹介します。
LIS(リス)オイルドレザー
パラブーツを象徴するオイルドレザー。一般的な鞣し工程よりも多くの油分を加えることで、しっとりとした質感と品のあるマットな表情を実現しています。滑らかな手触りに加え、撥水性にも優れており、デイリーからアウトドアまで幅広いシーンで活躍。ミリタリー由来のタフさを備えつつ、どこかドレッシーな佇まいが魅力です。
ベジタブルタンニンレザー
草木から抽出された天然タンニンで丁寧に鞣されたレザー。30以上の工程を経て仕上げられるこの素材は、時間とともに味わい深く変化します。使い込むほどに深まる色合い、小傷すらも“風格”に変わる表情は、まさに「育てる革」。明るい発色で夏のスタイリングに映え、個性を大切にしたい大人におすすめです。
ベロアスエードレザー
新たに登場したベロア素材は、エレガントさを引き立てる繊細な起毛感がポイント。グリーンやオレンジなど発色の良いカラー展開も魅力で、Tシャツやデニムとの相性も抜群。スタイリングに華やかさを加えたい時にぴったりな選択肢です。ブラッシングを繰り返すことで風合いが変化し、長く愛用するほど表情が豊かになります。
少しでもパラブーツ・パシフィックの魅力と支持される理由に興味を持って頂けたら嬉しいです♪
夏に向けてお早めにチェックしてゲットして下さいね。
30代40代におすすめなコーディネート
グルカサンダルコーデ①
総柄の開襟シャツを主役に、白Tとのレイヤードで抜け感を演出。渋みのあるグリーン柄が、大人の遊び心と余裕を引き出します。テーパードパンツでシルエットにまとまりを持たせ、足元には白のレザーサンダルを。リゾートにも街にも映える、軽快かつ上品なサマーコーデです。
グルカサンダルコーデ②
鮮やかなロイヤルブルーの開襟シャツを主役に、同素材のセットアップでまとめたSeagreenのリラックスコーデ。表情あるワッフル素材とオープンカラーが軽やかさを演出し、大人の余裕を感じさせます。足元にはグルカサンダルを添えて、抜け感と上品さを両立。街にもリゾートにも馴染むスタイルです。
グルカサンダルコーデ③
軽やかなリネンのワークブルゾン×スラックスで、春夏らしい涼感と武骨さを絶妙に両立。ブラウンニットと黒のイージーパンツでまとめたナチュラルな配色に、グルカサンダルが都会的な抜け感をプラスします。大人の渋さと快適さを兼ね備えた、休日にぴったりのリラックスコーデです。
グルカサンダルコーデ④
淡いブルーのハイゲージニットで清潔感を、ライトグレーのカーゴショーツで軽快さと男らしさを添えた大人の夏コーデ。ミリタリー要素を取り入れつつも、全体を都会的なトーンで統一することで上品な仕上がりに。足元のグレーのグルカサンダルがリゾート感を演出し、抜け感と上質さを両立しています。
グルカサンダルコーデ⑤
色合わせに悩む方にこそ試してほしい、洒落感と落ち着きを兼ねた配色コーデ。主役はオレンジのサマーニット。ブラックのリネンシャツで引き締め、明るめグレーパンツで柔らかな印象に。透け感のない上質素材だから、大人の安心感も。足元にはオレンジのグルカサンダルを添えて、季節感と抜け感をスマートに演出します。
グルカサンダルに靴下は“アリ”か“ナシ”か?
Q.グルカサンダルの靴下はありなのか?なしなのか?
グルカサンダルと靴下の相性について、意外と悩まれている方は多いのではないでしょうか。素足で履くべきか、ソックスを合わせるべきか。結論から言えば、どちらでも構いません。大切なのは、“シーンに合わせて心地よく履けるかどうか”という視点です。
PARABOOT(パラブーツ)のパシフィックは、つま先の露出が少なく、構造的にも革靴に近いため、ソックスとの相性も良好。特にミリタリーテイストやクラシックな装いを意識するなら、ソックス合わせも一つの選択肢です。例えば、脱ぎ履きの多い場所ではフットカバーやショートソックスを合わせておけば、衛生面も安心。逆に夏らしさを楽しみたいときは、思い切って素足で涼やかに履きこなすのも良いでしょう。
近年では、イタリアのファッショニスタたちもグルカサンダル×ソックスの上品な組み合わせを積極的に取り入れています。ただし、柄や派手な配色はバランスを取るのが難しいため、初めての方にはベーシックなカラーから試していただくのがおすすめです。
A.好みで履く時と履かない時を使い分ければ良い
つまり、グルカサンダルに靴下はアリかナシかという問いの答えは、「TPOと好みによって自由に楽しめる」というのが最も大人らしいスタンスですよ。
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まとめ
今回は、PARABOOT(パラブーツ)が手がけるグルカサンダル「PACIFIC(パシフィック)」について、そのルーツから仕様、選ばれる理由までをご紹介しました。
見た目の上品さと機能性を兼ね備えたこのサンダルは、まさに大人の夏スタイルを支える一足。タフなミリタリー由来の背景と、フランス製ならではの丁寧なものづくりが融合したパシフィックは、シーズンごとの流行に左右されない“信頼できる定番”です。アウトドアやリゾート、タウンユースまで幅広いシーンに対応し、足元からスタイルを格上げしてくれる。そんなグルカサンダルを、今年の夏の相棒に選んでみてはいかがでしょうか。
梅雨時期から初秋まで、靴下を合わせれば9月中旬頃まで楽しめるのも魅力のひとつ。革靴の延長として取り入れれば、きっと新たな着こなしの幅が広がるはずです。あなたのスタイルに、PARABOOTのパシフィックという選択を。今こそ、大人のグルカサンダルで“夏の品格”を足元から纏ってみてください。
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