こんにちは。オクテットメンズファッションチャンネルの林です。僕のチャンネルは、自分の気に入ったアイテムやブランド、コーディネートのアドバイスをするチャンネルとなっております。今日もよろしくお願いいたします!
今日のテーマ:素敵なファミリーの工場に!! ~フランスの工場廻り
こんにちは。本日は前回に引き続き、出張レポートをお届けしようと思っています。先週はイタリアのレポートをご紹介しましたが、今週はフランスでのレポートをご紹介させていただきます。
フランスでは、いくつかの工場をまわらせていただきました。
まずパリに入り、フィリップ・オーディベール(PHILIPPE AUDIBERT)というアクセサリーブランドのショールームを訪問。
その後、カネル(KANELL)の工場を見学させていただきました。
今回はその中でも、初めて伺ったボサボ(BOSABO)というサンダルの工場について、ご紹介したいと思っています。楽しみにしてくださいね!!
・ボサボ(BOSABO)について
ということで、今回はボサボ(BOSABO)の工場をご紹介します。
この工場は1890年創業という歴史あるところで、今回はアレクシスさんに、工場内やショールームなどをご案内していただきました。
アレクシスさんご自身は4代目にあたるそうで、創業はひいおじいちゃんとのこと。
100年以上続くこの工場を、約100年前の工具なども含めてご紹介いただきました。
もともと木の靴、ブナの木を切り抜いて靴の形にし、それを販売していたのが起源とのことです。
木の塊からくり抜く機械なんかもあって、「ああ、こうやって作ってたんだなあ」と感じられるようなものもありました。
今もなお、その伝統を受け継ぐように、木製ソールのサンダルが中心に作られています。レディースモデルが中心ですが、今回私たちが訪れた際も、そういったクラフト感あふれるサンダルが多く紹介されていました。
本当に、フランスの少し田舎の町、なんとの近くにある工場で、規模は20人ほどの小さな工場ですが、そこで一足一足手作りで作られている様子を間近で見させていただき感動しました!! 品質も含めて、本当に良いものだな、と改めて感じましたので、今日はそちらをご紹介したいと思っています。
こういったサンダルも、やはりアーチを作る必要があり、そのために木型を使って革を成形していきます。この木型が非常に重要でたくさんあるので、その中からアジア人の足に合う木型を選び、今回のサンダルを作らせてもらっています。
このアーチの形を決めるのは、実は非常に職人の技が必要です。アレクシスさんも「自分はあまり得意じゃないから、俺はあまりやらないんだよね(笑)!!??」、自分がやると形が崩れてしまうため、やはりそこはベテランの職人だけが担当するんだよ、と教えてくれたんです。一足一足手作りするので、技術の差が出てしまわないようにとのことです。
革を重ねていく工程では、なめした革を少しずつ薄くして接着できるように調整するなど、本当に細かい作業の積み重ねでした。そういった細かな作業はすべて人の手で行われていて、サンダルを作り続けるというのは、本当に大変なことなんだなと改めて感じました。
・フランスとイタリアの違い??
また、フランスにいて、イタリアとはちょっと違うなと感じたことがありました。
街角のカフェを見ていると、日本ではあまり見かけないようなスタイルで、路上に椅子が並べられているんです。
イタリアでは、どちらかというと椅子が向かい合わせに置かれていることが多いんですが….
パリ市街では、カフェの椅子がすべて外向き、つまり道路のほうを向いて並べられていて、みんなそちらを向いて座っているんですよね!?
映画で見たことがあるような光景かもしれませんが、イタリアではそういう並べ方はあまり見かけません。
こういうところにも文化の違いを感じました!!
歴史ある建物が本当にあちこちにあって、「こんなに急いで通り過ぎるのはもったいないよ…..??」と言われたんですが、
「いや、もう10分で通過しないと次に行けないんだよ…」と思いつつ、どうしようもないなと苦笑いしながら歩いていました…..
改めて、いつかもっとゆっくり時間をかけて、また見に行けたらいいなと思っています!!
・小さな工場の大きなこだわり ~ 一足に込めた職人の誇り
そんな歴史ある国で作られているわけですが、ボサボ(BOSABO)の工場も創業から100年以上の歴史があるということで、その重みを感じられるのも、こうした工場を訪れる楽しさのひとつだと改めて思いました。
職人さんとも直接お話しさせてもらえて、「どんなものを作っているんですか?」と聞いたところ、以前、韓国の某百貨店から大量注文が来たけれど「とても作りきれないから断ったんだよね…」と笑って話してくれました。僕たちのオーダーは、それほど大きな数ではありませんが、一緒にいたインポーターさんが毎年丁寧に発注してくれることをとても大切に思ってくれていて、「たくさんの注文をもらえるのももちろん嬉しいけれど、それが一度きりのスポット的なものだと、やっぱり僕たちは続けていけないんだ。」と。「僕たちの商品をしっかり理解して、定期的に紹介してくれるところと付き合いたい!」と話していたのが印象的でした。そりゃそうだよな、と僕も思いながら聞いていました。
何万足も生産できるような大規模な工場ではないですし、職人も20人ほど。しかも、その中で本当に成形ができるベテラン職人は限られているので、「同じ作業をずっとやってると飽きちゃうから、いろんな工程をローテーションしながらやってるんだよ」とアレクシスさんが教えてくれました。そんなふうに一足一足に思いを込めて丁寧に作っているからこそ、僕たちもその想いを大切にしてより丁寧に紹介していきたいと思っています。
今回はハラコのストラップを使ったサンダルをご紹介しましたが、来年に向けてまた新しいモデル、かっこいいデザインをいろいろご紹介できたらと思っています。コルクのソールは履くうちに足に馴染んで沈んでいくので、本当に長く履いていただけますし、レザーもとても丈夫なので、1年だけで終わるのではなく、長く付き合ってもらえるサンダルです。
アレクシスさんも「長く大切に使ってほしい!!!」と話しておられました!! 僕自身も、そんな想いも含めてこれからも丁寧にご紹介していきたいと思っています。これから夏本番、ぜひ履いていただけたら嬉しいです!
・BOSABOサンダル – コーディネート
ということで、今回はボサボ(BOSABO)のサンダルを履いて、リラックス感のあるコーディネートにしてみました。リネン素材のバルバ(BARBA)のカップTシャツに、同じくブリリア(BRIGLIA 1949)のリネンのイージースラックスを合わせています。
サンダルとはいえ、足の甲をしっかり覆うデザインなので、ちょっときれいめな印象にも見えると思います。もちろんカジュアルではあるんですが、ビーチサンダルのようなラフさとは違って、少し上品な雰囲気で着こなせるのが魅力ですよね。そういう意味でも、とても素敵なサンダルだと思います。
1ヶ所立ち寄ったのところが、フランスのノルマンディ地方。シャツ工房のすぐ近くだったこともあって、「せっかくだし行ってみようかな??」ってことで行ってみたんですが、いやあ、ほんとすごかったです。映画『プライベート・ライアン』なんかでも描かれている、ノルマンディー上陸作戦の舞台。あの断崖絶壁を実際に連合軍が登ったのか、ドイツ軍と戦ったのかと思うと、改めて歴史の重みを感じました。
それと、日本ではまず見かけないんですが、ノルマンディの街では家の前にフランス国旗じゃなくて、その地方の旗(州旗??)が掲げられていたのも印象的でした。(名古屋で例えるなら、愛知県の旗とか名古屋市の市章を玄関先に飾ってある感じ??)
ちょっと不思議な光景なんですけど、ヨーロッパではそれが自然で、地方の文化や歴史に誇りを持ってるのが伝わってきました。
ボサボ(BOSABO)の工場でも、アレクシスさんが「これは100年前からある機械なんだけど、俺もう使い方わかんないんだよね(笑)」って言いながら、カバーを外してわざわざ見せてくれて。そしたらお父さんが出てきて、「こうやって使うんだよ」って教えてくれて。そんなちょっとしたやりとりからも、家族で代々受け継がれてきたものづくりの歴史が感じられて、なんだかほっこりしました。
そういった意味でも、本当にファミリーみたいな感じでみんなで一緒に写真も撮らせてもらったんですが、やっぱりそういうのって素敵だなと思いました。素敵な人たちが心を込めて作っているものを、僕たちも含めて皆さんに紹介できるのは、本当に嬉しいことですし、作り手の顔が見える商品を紹介できるのは、自分にとってすごく特別なことだと改めて感じました!!
これからももちろん、そうじゃない商品もありますが、できれば僕たちを中心に、そういった「顔の見える」アイテムをもっとたくさん紹介していきたいと思っていますので、ぜひご期待ください!!
本日のまとめ:
ということでね、もしイタリアやフランスで「こんなこと聞いてみたいな」っていうことがあったら、ぜひコメント欄にコメントいただけたら嬉しいなって思いますし、今月はアウトレットセールもあるので、その最終日にはまたYouTubeライブで僕もお話しすると思うので、その時に質問があったらお答えできることもあるかもしれませんので、ぜひコメント欄やLINEにメッセージをいただけたらすごく嬉しいです。ではまた来週、バイバイ。
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