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革についていろいろと書き綴ってみようと思った件

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23年間、靴を中心としたインポートファッションを販売する某直輸入商社で小売業(主にEC)に従事。46歳にして心機一転、現在の林商店と言う紳士服屋に転職。妻と三人娘の家族持ち。夢は沖縄かハワイで喫茶店のマスターやりながら悠々自適に余生を送ること。

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2019年(令和元年) 冬、もうすぐ令和2年か...

 

平成元年の冬をちらっと思い出しますね。

 

まだピチピチの10代だったころでしたが。

 

 

と、話を戻し、まあまあ今年の冬は寒くなるんじゃあないかなと思ったワケです。

 

もちろん、なんとなく。

 

で、こりゃあ防寒着に関していろいろと思うところを書き綴ろうかな...

 

 

とか思わないっ!!

 

「ファッションは気合いだ!」

 

ってことで防寒着っぽく売られてはいるが、決して暖かくはない革ジャン...

 

もとい。

 

革、レザーについてちょっと調べながら書いてみようかと。

 

 

そもそも革製品を身に着けだしたのは、いったいいつからなのか?

 

ナショナル・ジオグラフィック先生によると、そもそも分かってないらしい...

出典:ナショナル ジオグラフィック

 

「なんと!?」

 

衣服類などは化石になり難いので、なかなか解明ができないそうな。

 

ちなみに本題である革製品だが、同ナショナル・ジオグラフィック先生によると、アルプス山で発見された約5300年前のミイラ、「アイスマン(エッツィ)」が、獣皮と干草の編み靴、毛皮の上着、皮製のゲートルや下着などを身に着けていたそうな。

※エッツィ・ジ・アイスマン(復元画像)

出典:Wikipedia

 

※↑どこかで見た顔だなあ...とか、肘から先の腕が黒い、手がデカいなど、私自身もツッコみたいんだけど、今日は脱線しませんので、スルーしますwww

 

 

まあもっと調べれば、いろいろと出てはくるだろうが、今回のわたくしはそこまでの根気もないので、とりあえず、革製品を身に着けだしたのは、約5300年前ってことにしておこう!

 

とりあえずなんで、文句は言わない様に。

 

 

さて我らがファッションにおける革製品と言ってもいろいろある。

 

冒頭でも言った革ジャンをはじめ、革靴や革ベルト、革財布、革鞄なんかが有名なところだろうか。

 

他には革パン(アンダーウェアじゃない方な)、革帽子、革シャツもあるなあ。

 

まあアンダーウェアの革パンもあるが、その道の方々限定品かなあw

 

さすがに革靴下は見たことがない...

 

 

■革ジャンの大定番、ダブルライダース

出典:Octet (オクテット)

 

 

とまあ、革製品って話よりもまずは革(皮革)についてかな。

 

大きく分ければ二つ。

 

天然皮革(本革)と人工皮革(合成皮革)があるかと。

 

まずは前者の天然皮革に関して綴ってみよう。

 

 

そもそもこの「皮革」だが、実はこれも二つに分かれるのです。

 

鞣しがされていないものを「皮(ひ)」、鞣しがされているものを「革(かく)」、この二つが合わさって「皮革(ひかく)」なのですね。

 

この↑を二つに分ける「鞣し」って何?ってことですね。

 

鞣しとは「なめし」、読んで字のごとし。

 

革(かわ)を、柔(やわ)らかくする、加工が鞣しです。

 

↑あっ!?この鞣しには、皮革の腐敗を遅くさせるための加工でもあるそうですわ。

 

 

ちなみに鞣しとは大きく分けると、浸す、絞る、引っ張る、いぶす、の4工程に分けられるそうです。

 

更に細かくの説明も良いんですが、かなりの専門的な話になっちまうので、まあ半数以上の方がここで居眠り...

 

って感じになってもまずいんで、そこは興味のある方のみ以下をお読みくださませ。

 

出典:日本皮革技術協会「皮のなめし」

 

 

 

で、話をちょっとばっか戻しまして。

 

天然皮革とは?

 

主に牛や豚、馬、鰐、駝鳥 etc. の動物の皮に、上で綴りました「なめし」等の様々な工程を駆使して作り上げた皮革素材となります。

 

この天然皮革の最大の特徴といえば、実際生きていた動物の皮を使うので、ひとつとして同じものが存在しないってことです!

 

※まあクローン技術が発達して、天然皮革製品に影響を及ぼせば、まったくの同じものができるかもしれませんがね...

 

なんで、生きていることでできるシワや他の動物と戦ってできたキズ、血が通っていた血管の痕などなど、ある種の個性が垣間見れることができるのが天然皮革の味ですね。

 

もちろん誰とは言いませんが、こういった職業をしているとよく、皮革製品を購入する際に、キズの無いものをお願いします!とか、色むらのない綺麗なものを!とか言われたりしますが、私くみちょう的にはまったくもって「喝!」な話です。

 

そんな綺麗な皮革が欲しいなら、人工(合成)皮革にしときなって事です。

 

まあ昨今は合成皮革でも天然皮革っぽいものも多数ありますがね。

 

※天然皮革を使った代表例、革靴!

出典:Octet (オクテット)

 

また天然皮革の特徴に「長持ち」ってのもあります。

 

まあ長持ちさせる為には、もちろん丁寧なお手入れ(ケア)が必要ではありおますがね。

 

※レザーシューズのケア方法が以下に載ってますんでよかったら参考にどうぞ!

出典:Octet (オクテット)

 

しかもこの長持ちする期間に、天然皮革製品の特徴とも言える、味わい=経年変化や、自身の体により相性が良くなってくる馴染みがあります。

 

まあ私自身がそうですが、この馴染みと味わいがあるから皮革製品は止められないんですがね。

 

あとはやはり元が天然の皮ですから、毛穴や発汗をしていたので、意外に通気性があるっても特徴といえば特徴でしょうかね。

 

もちろん良い点ばっかじゃなくて、雨=水に弱いって特徴は避けては通れませんがね。

 

 

人工皮革、合成皮革とは?

 

これ↑、おんなじ物ってお思いの方がほとんどなのでは?

 

かくいう私もそう思ってましたww

 

プロの端くれのくせに、なんだかすみません。

 

 

で。

 

人工皮革とは?

 

生地自体の構造から天然皮革に似せて、限りなく人工的に天然皮革を再現しようとしたものが、いわゆる人工皮革と言います。

 

ナイロンやポリエステル繊維を絡めポロウレタン樹脂を染み込ませ組成した不織布層を生地にし、また表面にもポリウレタン樹脂などで樹脂層を作り、ここに天然皮革風のデザイン加工を施したものがそれです。

 

天然皮革の風合いを出すために、非常に手の込んだ構造になってます。

 

後述で説明する合成皮革よりも、素材自体が天然皮革に近い一体感があります。

 

天然皮革と同様に耐久性に優れ、またソフトな質感もあります。

 

また更に通気性にも富み、ストレッチ機能があるものの多数あるので、フィット性にも優れてますね。

 

そのため昨今は天然皮革、いわゆる本革と見分けがつかないものもチラホラ...

 

そしてほぼ手入れいらず!

 

実用性だけ見れば、もはや至れり尽くせりのアイテムと言っても過言じゃないでしょうね。

 

しかーし。

 

その分、価格もそれなりに高くなってしまっているのが難点ですかねw

 

 

合成皮革とは?

 

ナイロンやポリエステル生地の上にポリウレタンなどの樹脂層をコーティングして作られます。

 

ここは人工皮革とおんなじです。

 

生地は編み物や織物をベースとしています。

 

そのため、基布が大量生産に向いており、安価にできることから、人工皮革よりも価格もお安くなります!

 

また上の安価とは別に人工皮革よりも優れている点としてはグリップ力ですね。

 

あくまでも人工皮革(ひかく)と比較(ひかく)してですが。

 

↑あっ!? これ、おやじギャグですww

 

 

「寒い!」と感じてしまった、あ・な・た!

 

今すぐ、革ジャンを装着してください。

 

■革ジャンだけど中綿ダウンで暖かブルゾン

出典:Octet

 

ちなみにこれは合成皮革だけでなく、人工皮革にも言えることですが、とにかく温度に弱いです。

 

高温状態が続くとコーティングされてる樹脂が溶け出してしまうので、冬場のストーブなど暖房器具の近くや、夏場の車内などに長時間放置するのは厳禁ですんでご注意を。

 

 

 

と、ここまで天然と人工、合成の違いって感じでダラダラと綴ってきましたが、まあまあの長文になってきました。

 

※ここまでで約3,000文字

 

久方ぶりのブログ書き書きで、正直指先が痛い...

 

ってことなんで、今日はここまでにしようかなと思う次第です。

 

続きを書くかどうかは、また気分次第ですw

 

 

ではここで最後に。

 

革、革、革と書き綴ってきたワケですが、ファッションに身を置く者としては、革と言えば革ジャン!

 

ってことで、ミスター革ジャン的なこの方を語らずしてどうするよ!ってことで最後にちらっとね。

 

デデン

 

■大仁田 厚 師匠!!

出典:Mr.ライアー日記

 

いやいや、間違えましたww

 

こっちは超個人的な趣味の方でした...

 

 

ザ・革ジャンと言えば↓

 

デデン・デン・デデン

 

■ターミネーターこと、シュワちゃんでしょ

出典:エスクファイア

 

王道中の王道ですが、まあこの方で間違いなしですね。

 

ってなことで、ほんとにホント。

 

今回はこれにて。

 

I’LL be back.(アイルビーバック)

 

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