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お手入れ特集

誰でもすぐに始められる!超簡単な革靴のお手入れ靴クリーム塗布(メンテナンス)〜中級編〜

投稿日: 更新日:

執筆者

EC事業および実店舗とアパレル事業に携わり14年。 基本コンサバ路線で際立つオシャレより、取り入れやすく“こなれてる”ぐらいにおさめたい30代。 ドレス部門の仕入れを担当し、スーツなどフォーマルにも精通します。 アントレアミをこよなく愛するしっかりテーパード好きで、スニーカーはできるだけディアドラで揃えたい派ですが、最近はペリーコサニーの足なじみ良さに着地している身です。 FP事業も兼任するマルチワーカー。

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皆さんこんにちは!こんばんは! 文(ムン)です。

さてさて、皆様!

以前僕が書いたシューケアに関する記事は

読んでいただけましたでしょうか?

まだという方は是非一度読んでいただきたいものです!

まだ読んでない方は下記↓↓の記事をご覧ください!

忙しいビジネスマン必見!初心者にも最適なお手入れ方法!超簡単な革靴メンテナンス ~初級編~

 

前回はシューケアの、初級編ということで主に

ブラッシングと、クリーナーを使ったクレンジングについて

お話しさせていただきました。

 

今回はいよいよクレンジング後のケア

すなわち!・・・

靴磨きの醍醐味である、靴クリームを使用して

仕上げまでおこなっていきたいと思います!

 

さらっと靴磨きの、基本的な流れをご説明しますと

基本的な手順は

ステップ①ブラッシングでホコリ落とし

ステップ②リムーバーでクレンジング

ステップ③クリームを塗布

ステップ④ブラッシングで磨き上げる。

ステップ⑤布でからふき

という手順が一番の基本になってきます!

 

前回の初級編では、ブラッシングとクレンジング

すなわち、ステップ①~ステップ②までを

行っていきました!

今回は前回の工程に加えて

クリームを塗布した後ブラッシングで磨き上げて

布でからふきまで、行っていきます!(ステップ③~ステップ⑤)

 

ちなみに・・・

YouTubeでもご紹介してますので、ブログより

動画が気になる方は、下記の動画をご覧ください!

 

それではさっそく行っていきます!

今回はこちらの革靴を、磨いていきます!

写真

すでにクレンジング(ステップ①~ステップ②)までの

工程は完了しておりますので、さっそくクリームを塗布していきます!

ステップ③靴クリームを塗布。

今回僕が使用するクリームは、こちらになります。

出典:オクテット

 

サフィール・ノワールの、クレム1925になります!

靴磨きをしている方であれば、必ずと言っていいほど

名前の挙がる、王道中の王道クリームになります!

このクリーム

具体的に何がいいのかと申しますと・・・・

とにかく万能なんです!!!

何が?ってなった方ご安心くださいませ!

実際の靴磨きの工程から脱線しますが

靴を磨くうえで、クリームの特性を知っておくことは

とても重要なので、少々このクレム1925について

お話ししていきます!

YouTubeでも詳しくお話ししてますので、動画の方が気になる方は下記↓↓の画像からご覧ください!

 

 

 

 

そもそも靴クリームには

油性と乳化性という、2種類が存在します。

 

具体的に何が違うのか簡単に説明しますと・・・

中に配合されている、主成分が違い

この成分の違いが、実際に靴磨きをするにあたって

靴の仕上がりに影響してきます。

 

乳化性クリームは主に、蝋、油、水で形成されてます。

油性クリームの場合は、蝋、油のみで形成されております。

 

要するに・・・・

乳化性クリームと油性クリームの違いは

内容物に水が入ってるか、入ってないかです!

ただこの水が仕上がりに大きく影響してきます!

そもそも靴クリームを塗布して、革靴を磨く主な目的は

革に、栄養や保湿といった効果を与えることで

汚れや乾燥等から靴を、守るためです!

クリームに入ってる水が、保湿の役割であり

蝋や油分が栄養を与えてくれます。

 

ということは・・・

3拍子揃っている乳化性クリームの方が

油性クリームより優れているじゃないか!!!

と思った方・・・・

その通りなんです(笑)

しかし、乳化性クリームの場合内容物に水が入ってる分

油性クリームに比べて、蝋や油分の配合率は低くなります!

油分や蝋の配合率が、油性のクリームに比べて低い分

乳化性クリームは仕上がりが、ややマットな仕上がりになります!

反対に、油性クリームの場合乳化性クリームに比べて

油分や蝋が豊富に入ってます。※正確には配合率が高い。

なので油性クリームの場合、油脂や蝋で革の表面に被膜をつくり

ツヤ出しや軽い汚れや雨などから保護することができます。※乳化性クリームの場合も同じですが、効果は油性の方が高い。

油性クリームは本来、乳化性クリームのように革に必要な水分や油分を補給できるものではないため

必須のアイテムではありません。→ちょっとツヤを出したいなぁというときに使用します。

長々と書きましたが、靴クリームには全部同じというわけではなく

色々あると知って頂ければ幸いです。(笑)

 

しかしながら今回使用するサフィール・ノワールの、クレム1925は

油性でありながら、革への栄養効果や防水効果が抜群に高いです!

つまり、油性クリームでありながら、乳化性クリームのように

革に栄養を与えなおかつ、ツヤも出せちゃいます!

なので・・・

靴クリームに選びに迷ってる方は、まずはクレム!

で間違いありません!

 

しかし、クレムも油性クリームになるので

内容物に水は入ってません。

つまり、革に栄養を与えることはできても

保湿効果はそこまで望めません!

ただ・・・

革の保湿ケアに関しては、定期的に靴磨きを行ってる靴の場合

使っているクリームの種類に限らず、そこまで神経質になる必要は

ないと個人的に思います!

保湿ケアは大体、半年に一回程度で大丈夫です!

ケア方法に関しては後ほどご紹介いたします!

 

さて・・・

だいぶ脱線してしまいましたが、本題に戻りましょう(笑)

 

 

皆さん。もうクレムの特性はある程度お分かり頂けたと思いますので

靴の栄養とツヤを出してくために、さっそく塗っていきます!

 

 

 

 

出展:オクテット

 

 

クリームをこのようにブラシで、米粒2~3粒ほど取ります。

クリームを塗るときに手でやる方もいますが

僕の場合は、シンプルに手を汚したくないのと

少量のクリームで均等に、塗り伸ばしたいため

小さな靴磨き用の、ブラシを使います。

 

少々蓋の部分で慣らし、ブラシに付いたクリームを

均等にならします。

このようにクリームを塗布するための

ブラシに関しては、色がしっかりと付着してしまうので

色ごとに集めましょう!

 

靴にまんべんなく塗布するように

ブラッシングしていきます。

ポイントは薄く塗ることです!

片足一足に米粒2~3粒ほどで十分に

栄養補充と着色は可能ですので、塗りすぎには注意しましょう!

 

 

 

この時靴のコバの部分にもしっかりと

クリームを塗布していきましょう!※こういう部分もブラシの方がやりやすい。

 

 

クリームを塗布し終わった感じは、こんな感じです。

少々マットな感じで、塗ってるのがよくわかりますね。

 

見落としがちなかかとの部分にも、しっかりとクリームを塗布します!

しっかりとクリームを塗布したので

次はブラシを使って、クリームを浸透させます!

ステップ④ブラッシングで磨き上げる。

クリームを伸ばす場合は、馬毛ブラシに比べて

毛足が固くコシのある豚毛ブラシを使い、ブラッシングしていきます!

 

塗布したクリームを

靴の中に浸透させるイメージで、ブラッシングしていきます!

この時は、グッグッと力強めに行っていきます!

 

 

この時点でかなり、クリームも浸透してきて

うっすらとツヤも出てきましたね!

栄養もしっかりと浸透しているので

革も柔らかくなってます!

さて・・・・

いよいよ仕上げに突入します!

ステップ⑤仕上げに布でからふき。

最後にブログでも度々登場している

布でからふきを行っていきます!

写真は僕の私物になりますが(使わなくなったハンカチ)

靴磨き専用のタイプもございますので

気になる方は、コチラをご覧下さい!

残っているクリームを取り除いて

靴を輝かせるようなイメージで、拭き取っていきます!

このように、残っているクリームが取れてきます。

汚れた面はきれいな面に変えて、再度磨き上げていきます!

布にまったく付着しなくなるまで、磨く必要は

ありませんが、塗布したクリームの

ザラッとした感触がなくなり、すべすべな手触りになるように

磨き上げていきます!

靴の表面がザラッとしているということは

余分なクリームが残ってる証拠です。

余分なクリームを残したままにしてしまうと

ホコリやゴミなどが靴に、付着しやすくなり

ホコリが付着した部分から、靴は乾燥してしまいますので

ここはある程度入念に、行っていきます!※クリームを塗りすぎると、この工程で苦労します( ;∀;)

はい!こんな感じできれいになりました!

栄養もしっかりと入り、ツヤもきれいに出ています!

履きしわも伸びて、いい感じです!

いやー気持ちいい!

やっぱり靴磨きは、楽しい限りです!

それにしても、さすがはクレムですね。

本当にきれいなツヤです!

今回はクレムのダークブラウンを使用して

磨きました!

 

 

ちなみに・・・

先にも述べましたが今回使用クレム1925は

油性のクリームになりますので、栄養と補色は

バッチリですが、保湿はイマイチです。

そこで・・・

半年に一回ほど、保湿ケアも行ってください!

保湿ケアに関しては乳化性クリームの中でも

特に、保湿に優れたデリケートクリームという

製品がございますので、そちらをオススメします!

出典:オクテット

はい。こんな感じのものですね!

使い方としてはクレンジングを終えた後

いつもならクリームを使ってるタイミングで

クリームを塗布する前に、デリケートクリームを使用していきます!

塗り方に関しては、この前にご紹介した

ステップ③~ステップ⑤までの、工程を行ってください!

その後、通常通りのケアも行っていけばOKです!

ひと手間加わるので、少々手間ではありますが

長く靴を履くためには、ケアはとても

大事になってきますので、ぜひとも

皆さん!やってみてください!

 

次回は!

鏡面磨きを行っていきますので

皆さん!お楽しみに!

 

以上!文(ムン)でした!

 

※鏡面磨きの方法が気になる方は下記↓↓のタイトルからご覧ください!

超簡単な革靴のメンテナンス〜上級編〜ハイシャイン(鏡面磨き)の磨き方

そのほか、今回ご紹介させていただいたサフィールの

製品などが気になる方は、コチラをご覧ください!

 

 

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