イタリア買い付け紀行 ピッティ ウオモ編 -2025年6月版- 2026春夏 メンズファッション
Octetバイヤー 林 啓成
この記事について

林商店の代表でもあり、Octetのバイヤーでもある林が、イタリア買い付けの際に感じた事を綴った特集になります。

僕達は、日本の男性がイタリアの魅力的なファッションを身に着けることで、さらに自信を持ち、元気に輝くことができると信じています!!
40代50代のおじさん世代も、イタリアのファッションは、スタイルと個性を際立たせるための最適な選択肢だと思っています。

今回は全6話ですので、最後まで読んで頂けたらすごく嬉しいです。


毎年恒例となりましたイタリア買い付け紀行、2025年も行ってまいりました!


今回は、イタリアとフランスの2ヵ国をまたぐ旅。全6話でお届けしますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

PITTI UOMO ピッティ・ウオモ


まずはフィレンツェ、ピッティ・ウオモからスタートです。


毎年この会場の入口をくぐるたびに、「ああ、また来たな」という気持ちになります。今年も真っ青な空の下、世界中のバイヤーやプレス、インフルエンサーが集まる熱気の中に飛び込んでいきました!


今回のピッティで強く感じたのは、2026年春夏に向けて、ファッションがより「心地よさ」と「抜け感」に向かっているということです。


ジャンネット(giannetto)のブースでは、仲良くさせていただいているヴィンチェンツォさんと談笑。ポロシャツと薄手のヴィタミンカラーが各ブランドの提案の中心にありました。鮮やかなカラーでありながら、嫌みのない軽やかさ。


これはぜひお客様にもお届けしたいと思い、柄シャツも含めてオーダーしてきました。人気のリネン素材はもちろんですが、シャツ復権の流れもありますので、しっかりとオーダーして日本で紹介しようと思います。
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パンツメーカーのブースではウールを使った薄手のイージースラックスも注目でした。 軽い穿き心地なのに、きちんと見える。このバランスが今の気分にぴったりだと思います。ベルトループのついたシャーリング仕様のパンツも目立っていて、ウエストまわりのリラックス感がありながらシルエットはすっきり。こういうアイテムが今の時代にはちょうどいいなと感じました。


全体的に感じたのは、きっちりドレスではなく、ちょっとカジュアルで抜け感のあるスタイリングへの注目度の高さです。そしてベルトループ。シャツへの流れもありますので、タックインした際ベルトをアクセサリーとしたコーディネートも注目。そんな雰囲気の展示が多かったです。


デザイン的には、少しゆったり目のラインで、でも完成度の高いスタイリング。 難しいようですが、イタリア人はこれが本当に上手い(笑)。ブラウン系でまとめたコーディネートなどは絶妙な色合わせで、「こんな風に着られたら格好いいな」と素直に思えるスタイリング。ブリリアのミケーレさんの着こなしもかっこいい!ベージュにダークブラウンのシャツスタイル。日本人がやるとキザになりすぎちゃいますが、イタリア人は自然にかっこよいのが本当に素敵でした。
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そして今回特に目を引いたのが、セットアップの提案の多様化です。


従来のジャケット&パンツという形だけでなく、シャツアウター&パンツ、半袖ニット&パンツなど、組み合わせのバリエーションが各ブランドから続々と登場していました。カジュアルだけど、エレガント。この方向性は、僕たちが日本でお客様にご提案したいスタイルとまさに重なります。


そんななか、ラルディーニのショールームへ。もちろん従来のスタイリングはありながら、シャツタイプのジャケットやニットブルゾン。本当にクラシックなスタイルから、カジュアルなスタイリングまで。実際にモデルさんに着て頂きながら、新しい提案も実感出来ました。ピエトロさんともしっかりお話しさせていただき、名古屋もっていったお菓子も楽しんで頂けたのでした(笑)
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ショールームを巡る


ピッティの会期中とミラノ滞在中、いくつかのショールームにもお邪魔しました。


フィナモレのショールームでは、シモーネさんと再会。壁に美しく並べられたシャツたちを前に、来シーズンの話をたっぷりと聞かせていただきました。


ブルー、ピンクのストライプ、ホワイト、リネン素材のベージュやライトブルーと、見ているだけで夏の気分が高まるラインナップ。 フィナモレのシャツは何度見ても、本当に素材と縫製の丁寧さが素敵です。そしうて今回は、シャツだけではなくよりカジュアルなアイテム、ニットやポロシャツも展示されていました。


さりげなく置かれた100周年たて!自分も何か持って行けば良かったと、その盾を見て思ったのでした。
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ヘルノのショールームは、ミラノらしいモダンな空間で、今シーズンはネイチャーカラー「ブラウン」を軸にした、落ち着いた大人のラインナップが印象的でした。


窓の外の緑と巨大なアート。もちろんロビーも美しく、いつまででも滞在することができる特別な空間。 サンプル数も本当に多く、びっくりする量が展示されており、見て回るだけで半日ぐらいかかりそうな勢い。そんな中、リネンのアウターやライト素材のセットアップなど、日本にフィットする商品をセレクトしてお別れしたのでした。個人的には、ミラノのショールームで一番綺麗で素敵な場所じゃないかと思っています。エスプレッソを飲みながら、だらだら話しする事が出来るのならば、永遠にいることが出来るかもしれません。
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サンタニエッロのショールームは、リゾートを意識した麻を取り入れたスタイリングが本当に格好よかったです。


肩の力を抜いた大人のリゾートスタイルというのか、何気ないのに洗練されている。イタリアのセレクトってこういうことだよな、と改めて感じた瞬間でした。 日本ではまだまだメジャーではないのですが、ショールームの美しさと圧倒される物量に、これから日本でも人気になるのでは?そう思わされる場所なのです。行く度に発見もありますし、すごく素敵で楽しい場所。そして、ファッションには関係ないのですが、隣りにあるジェラートショップがむちゃくちゃうまいです(笑)
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ムーレーのショールームでは、ターコイズブルーを軸にした鮮やかなリゾートコレクションも展開されていました。


ポロシャツ、スイムショーツ、ニットと、トータルでビーチリゾートのスタイリングを提案していて、ヴィタミンカラーの使い方がとにかくお見事でした。 もちろんダウンやアウターのイメージが強いムーレーですが、本国ではこのような美しいラインナップも提案されていました!僕達も紹介出来たら良いなぁとは思うのですが、日本で販売するにはお値段的に少し厳しいかなぁとも思ってしまい、今回は躊躇してしまったのでした。
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ヤコブ コーエンのショールームでは、ミラノらしい洗練された空間の中で春夏コレクションを確認。


熱帯植物をあしらったグラフィックウォールに、リネンシャツやゴルフのデザインが映えていて、ショールームそのものがスタイリングの世界観を体現していました。 夏という事もあって、リゾートの象徴ボートをイメージするパッチがあって、それがすごく良かった。大人の遊び心ってすごく大事だとおもっています。色々な角度でイタリアらしいスタイルを日本で紹介出来たらと思っています。
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パーティーにも参加させていただきました


今回は3つのブランドのイベントにもお声がけいただきました。


フィナモレは、創業100周年を記念したとても特別なイベントでした。


ミラノの有名セレクトショップを貸し切っての開催で、世界各国のバイヤーやプレスが集まり、とても賑やかな雰囲気でした。 会場にはシャツが美しくディスプレイされ、ドリンクを片手に語らう人々の着こなしを見ているだけでも楽しかったです。日本から来たバイヤーさんともお話しが出来、すごく貴重な経験。


もちろん100年という歴史の重みと、これからへの期待感が同居した、素晴らしい夜でした。


ラルディーニのイベントは、ショールームが入る建物の中庭で開催されました。


イタリアの夕暮れどきの中庭というだけで、もう絵になるのですが(笑)、ラルディーニらしい洗練された空間の中で、DJブースがあり、プロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)片手にゆったりとした時間を過ごすことができました。とにかくラルディーニのスタッフのみなさんの着こなしが完璧で、さすがだなと思いました(全然、その写真がなくすいません……)。


ヤコブ コーエンのパーティーは、とにかくスケールが大きくて驚きました!


会場には創業から現代に至るまでのデニムやディテールの変遷を追う展示があり、ブランドの歴史をじっくりと感じることができます。そこへマーチングバンドが登場して演奏を披露するという、遊び心あふれる演出も。「Jacob Cohen Village」という名の通り、本当にひとつの村を作り上げてしまうようなイベントでした。自分はしなかったのですが、コインをかけてのゲームも出来る場所があったり、イタリアの遊び心って本気になると街を作るんだなと。


こういう発想力と実行力、改めてすごいなと思いましたし、ブランドの力強さを感じました。


 
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