イタリア買い付け紀行 ミラノ編 -2020年1月版- 2020秋冬メンズファッション

ミラノ編

今回、ミラノには、理由があって、長居をしていました。いつもは、1泊くらいで終わる所を、とある理由があり、滞在していました。もちろん、ショールームを回ったり、ベルトの工房を訪ねたり、セレクトショップをいつもよりもたくさん回れたと言う事はあります。

その目的が何かと言うと、ミラノ事務所を開設する手はずを整えていることなのです。

その為、不動産屋さんを回ったりしていました。
それまで、ミラノの不動産事情などまったく、わからなかったので、現地のサポートスタッフさんと一緒に、色々な場所を回り、今後のイタリアでの展開を相談したりという時間となりました。

前回写真を載せたのですが、税理士さんと一緒にお話をさせてもらい、会社の設立はすませていたので、具体的な活動拠点決めがメインとなりました。
マンション的な場所も何件か見て回ったのですが、家具も据え付けのパターンが非常に多かった印象です。ミラノも市街地が広いので、実際にお客さんが来やすい利便性の良い場所だったり、事務所として使い勝手の良い間取りだったりと考えてます。ただ、建物自体が歴史あるものが多く、物件としてはすごく古いモノが多かったりします。そうすると、エレベーターがすごく歴史あるスタイルだったり、カギが重厚だったりと、日本では出会えない事をたくさん経験しました。

会社としましては、イタリアと日本を繋ぐ役割を少しでも担えるようになれたらと思っています。まだまだ、メンズのセレクトショップをミラノに構えるというには、業績も含めてハードルが高いですが、その目標に向けて、一歩ずつ進めていく事が出来るように、まずは、会社の設立から運営をしていこうと思っています。
恒例となった、ミラノをぶらぶら。
セールという事もあり、デパートなどはすごい人で賑わっていたのですが、イタリアの楽しい所は、とにかく、ウインドーショッピングが楽しい!メンズファッションでも、こんなコーディネートがあるのか!とか、着こなしでこんなテイストなのか?とか、それを感じるのが非常に楽しいのです。

写真は、全然キレイにとれていないのですが、雰囲気を楽しんで頂ければと思います。ファサードも含め、イタリアのショップは本当に見ていて飽きない。これは、ベルギーに行って痛感させられたのですが、カラフルな色を使っているわけでないのに、色気を感じさせてくれたり、ファッショナブルな雰囲気はさすがイタリアだと思うのです。自分達のお店は「まだまだ」ですが、いずれ、イタリアを感じさせるディスプレイを実現させる事が出来たらなとコチラも発展途上です!

気になった商品シリーズ

ミラノでは、日本のデニムあが少し話題になっています。もともと、ヤコブコーエンも倉敷のデニム生地を使ったりと認知されている中で、デニムブランドにも注目が集まっているのです。そのなかでも、エドウインはティチネーゼという若い人が行き交うファッションストリートにお店をだしていました。日本のブランドが実際に海外でも販売されており、ミラネーゼに受け入れられている様子を見ると、嬉しくなってしまいます。

また、ティチネーゼのストリートにあるショップは、カジュアルになるのですが、気に入ったお店がたくさんあります。そのなかでもIUTER STOREで販売していたPOLPO(タコ)デザインがすごく格好良くて、買ってきてしまいました。(もし、ミラノに行く事があったらお勧めのショップとか・場所とかお伝えするので、気軽に聞いてくださいね)

そして、感度が高く日本でも有名な10 corso como(ディエチ コルソコモ)。モードなデザインやアートな空間で、感性を刺激される空間です。実際に購入するには、高いなぁと思うことが多いのですが、めずらしく(初めて見たのですが)パラブーツとのコラボ商品が販売されていました。モードな商品を扱う事が多いお店だけに、パラブーツの品質が認められた気がして、自分も嬉しくなってしまいました。何目線なんだという話しは、ちょっと、脇に置いてください(笑)。

エッセルンガというフィレンツェ・ミラノに数あるスーパーで見かけた機械。かなり前から有るみたいなのですが、セルフィレジの端末になります。やはり、欧米にありがちなまとめ買いの文化なのか、多くの人が使っていました。会員にならないと使えないので、自分には意味がないのですが、かなり興味があって、使って見たかったです(笑)。

イタリアのスーパーは、野菜がカラフルで本当にキレイですし、チーズコーナー・肉(ハム)のコーナーがたまりません。思わず試食してしまいますし、買って帰れるならば、まとめて買って帰りたいぞ!っていつも思ったりします。パッケージもオシャレですし、缶などはディスプレイにもそのまま使える感じがします。

デジタル後進国的なイメージがイタリアにはあるのですが(実際に携帯電話の電波が弱かったり)、逆に面白い発見があったりもします。

ミラノをぶらぶらしていて、今回、初めて見つけたものシリーズ。
地下鉄の駅に豆からエスプレッソを作る自動販売機が!これなら、美味しいエスプレッソが飲めるのではないかと思ってしまいました。普段から、BARで立ち飲みでちょっと飲む感じのエスプレッソだけに、これは面白かったです。缶コーヒーの文化は全くないですから(イタリア人からしたら、あれをコーヒーだと言ったら怒られそう)、人手不足も含めて、面白い仕組みでした。ただ、イタリアのエスプレッソが美味しいのは、創り手がコーヒー豆に気持ちをこめて押し込みそこからドリップする事のような気もするので、はやるとは思わないですが……。さらに、地下鉄の駅だったので、電車が来てすぐに乗ってしまいました。

ラーメンを中心とした日本食レストランも各地にあります。ミラノで、HAYASHIという日本食レストランをみつけて、思わず写真をとってしまったのですが、本当にたくさんあります。今回、ドゥオーモというミラノの近くにある、おにぎり専門店。イートインもないから、食べ歩きをするか持ち帰るか?現地の人が並んでいたので、ヘルシーだし良いのかな?と思ったりはしました。食べてないので、味は全くわかりませんが…(ものすごい高かったような気がしました)。

最後にミラノの工房を!

いつもお世話になっているベルト工房に出かけてきました。事務所も引っ越したので初めて行ってきました。別にもう一つ工房があるのですが、今回はいつもお世話になっているフランチェスコさんとお話しするためにもこちらの工房に!

色々と昔話もしながら、春夏のメッシュベルトをオーダーさせて頂きました。レザーの品質、また縫製に関しても丁寧で疑うことのない工房。自分もPredibinoのベルトはずーっと使い続けており、レザーが丈夫の為、ベルト穴が傷み避けてくると言う事はありません。工房を見て、作っている様子を見ていると、本当に安心し、もっと日本に紹介したいと思わせてくれるブランドです。

最後に今回美味しかったミラノのご飯。
イタリアは本当に美味しいです。

今回は、ホテルのそばにあって、美味しそうなお店をチョイス。Googleマップで見ながら、お店を選ぶ事が多いです。あと、トリップアドバイザーも見たりします。たまに、えっ?というお店に出会いますが、探したら、美味しい店に出会えます。そして、美味しいお店ほど、デザートはお店で作っていて(パティシエがおり)、絶品です。これが本当にたまらないんですけどね。たまに、甘すぎて、食べれない事故もおきますが……。


 
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