イタリア買い付け紀行 ヘルノHerno編 -2020年1月版- 2020秋冬メンズファッション

ヘルノ Herno 編

今回は、ヘルノについて時間をかけて学んできました。
ピッティウオモにもヘルノのブースがあります。
以前は、メインの建物にあったのですが、ラミナーというラインが新しくでき、別棟との2棟体制に。
そして今シーズンから場所を変えて、大きなブースになりました。


たった4日間の展示会でみせる本気度が、他のブランドとは一線を画すると思うのです。今回も建物の中を3つのスペースに仕切っての展示となりました。

1,サスティナブルへの挑戦 herno グローブ
2,ニット工場の新設
3,ラミナーにシューズが登場


それぞれ、トーンも雰囲気も変えて展示していました。 とにかく丁寧に創りこまれており、見どころも満載で、商品量も多いという、なぜ、この4日間にここまで出来るのだ?と思う展示なのです。もちろん、来場者数もものすごく多いです。

1、欧米の企業は日本の企業に比べて、サスティナブルへの意識が非常に高いです。
そして、ヘルノも例外ではなく、今シーズンもヘルノグローブとして、地球環境に優しいコートが登場しています。そして、次の秋冬は、さらにバージョンアップしておりました。3つのタイプでサスティナブルな商品を紹介しています。1つめは、この2020春夏と同じく、ケミカル(科学を使わない)な染色材を使わず、全て自然な染色の素材を使うこと。オリーブだったり、炭だったり、オニオンだったり、今回のある夏商品を見て欲しいです。 

オニオンの染材 URL: https://www.deradera.co.jp/fs/deradera/item-pa0069u-3047

そして、次の冬からは、土に還るプラスチック(生分解性プラスチック)を使った自然負荷の少ない素材を使った商品。さらには、プラダも使っている、漁網から作った再利用のナイロン素材を使った商品。実際に商品を触ったのですが、サスティナブルだから、商品としての質が劣るなどは全くなかったので、来秋冬は発注し、皆さんに紹介するつもりです。

2、ヘルノというと、ナイロン素材のイメージがあるのですが、ニット素材を自社で精算する背景を今シーズンより整えたのです。
その為、ヘルノのラインにニットが非常にふえてきたのです。今年、カシミヤニットとダウンのコンビモデルを発注したのですが、来シーズンはよりリーズナブルに、自由度が上がった商品を発表されておりました。

3,ラミナーは、今まではゴアテックス素材で防風・防水と言ったハイスペックのモデルばかりだったのですが、ファッションラインも絶妙なラインが登場してきました。そして、今回登場したのが、ゴアテックスのスニーカー。軽くて、履き心地も良く(足入れをしただけですが)ヒットしそうな風合いでありました。今回は、シンプルにブラックとホワイトの組みあわせのみを発注する予定です。ぜひ、新作を楽しみにしていて下さいね。

そして、今回は、ミラノにあるショールームにも出かけてまいりました。

モンクレールやフェンディなどのショールームが並ぶ倉庫の一角にヘルノのショールームが昨年新しくオープンしました。
これ、いったい、いくら掛かってるんだろう?というような豪華な内装と美しい商品が並んだショールーム。
ヘルノというブランドの持つ発信力を改めて感じたのでした。
日本国内で感じるよりも、ずっと壮大で発信力のあるブランドがヘルノで、
そのようなブランドに販売パートナーとして選んで頂けている現状に感謝して、商品の良さをもっともっと、発信していかなければと思っています。

 

ピッティから発信されるイメージと、ミラノのショールームが放つ存在感。
その根本は、唯一無二の商品力があるからだと、改めて感じさせて貰ったのでした。
ヘルノの展示会に出かけてから、今シーズンは、ずーっとヘルノのラミナーをきています。
自分達から、もっと、発信して行こうと思います。

 

 
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