ミケーレ カリッロ(Michele Carillo)さんにインタビューをさせて頂きました。
イタリアのナポリの東に位置するファクトリーブランド。
フォーテンインダストリー社が作り出したブランドです。
フォーテンインダストリー社は40年前にミケーレさんの父親が創業。
そして、ミケーレさんも、20年前に入社し、一緒に働き、スーツ・パンツの縫製を学んできました。
そして、お姉さんと2人で4年前からスタートしたブランドが、ブリリアとなります。
ミケーレさんはすごくフランクに話しをしてくれました。
ウールの素材に関しても丁寧に説明してくれました。
クラッシクなスーツやパンツを製造したが、よりスポーティーでカジュアルなパンツを作りたいと思いこのブランドをスタートしました。
ブリリアは、会社の歴史・両親の存在があったからこそ、このブランドを作る事が出来ました。
ブリリアの特徴と言えば、ライン。
その元となる考え方は、
男性で一番大事なファッションアイテムは、パンツだと考えている。
スニーカーがなんで有ろうが、
シャツが何であろうが、
その値段がいくら高かろうが、
パンツでコーディネートのイメージが決まってしまうと考えているのです。
繰り返しになるのですが、パンツの品質ですべてのコーディネートが決まってしまいます。
だからこそ、自分達で、今、もっともカッコイイ、そして穿き心地の良いパンツを作り出すと決めたのです。
具体的に大事にしていることは、
エレガンとかつスポーティーなライン作りを意識しているのですが、
もっとも大事なコトは、生地に丸みを作り、お尻を包み込むように、ヒップラインを演出出来る事。
男性は、たったり座ったりするときに、裾があがっちゃったり、お尻や太ももにしわくちゃになったりというのは、非常にかっこ悪いと思っているのです。だからこそ、ヒップの形状は、すごく丁寧に独自の丸みを創り出す事に専念しました。
そして、定番と言う概念はあまり好きじゃ無く、
毎年、少しでも形を変えています。
なぜなら、ほんの少しでも改善し、毎シーズン進歩して行きたいと思っているからです。
もちろん、6ヶ月もたてば、お客さまの好みも変わっているはずです。変化をしない理由など全くありません。
その好みに合わせて、その先取りをするのが、僕達デザイナーとして大事なコトだと思っています。
それも含めて、毎シーズン新しい取り組みや、フォルムを創り続けて行きます。
今シーズンは、特にファブリックを改善しています。さらに、目が届かない場所なのですが裏地の素材も今シーズンより変えて、男性のヒップラインがよりキレイに、美しくラインが出てくるように改善しました。みえない部分も、手を抜かず、より美しいエレガントなパンツを目指して進んで行きたいのです。
また、今シーズンは、麻・リネンの新素材が非常によかったので、絶対作りたいと、新しいモデルを作りました。
これは、みなさんに楽しんで貰えると思っています!(来シーズンになってしまいますが……)
また、パンツで大事な事は、気を遣わないと穿けないパンツって、有り得ないと思ってる。
だから、絶対に、使い勝手の良い、扱いやすい生地を使っています。いくら雰囲気が良くても、弱い素材は選ばない。
日常にフィットすると言うことが大事になるのです!
新しいリネンのコレクションにも注目
エシカルな今シーズンのnewライン
技術的な進歩も大事だけど、
エシカルな取り組みも今シーズンから始めました。
エコロジーな生地メーカーと独占契約を結び、エシカルなプラスチック素材を使うパンツを発表しました。
また、完全オーガニックな素材のパンツなど、あえて染めること無く自然のままを楽しむコレクション。
地球に優しいという事は大事だと思うし、これから、世界が続く中で、僕達の出来る事を、出来る範囲で行う事が大事だとおもうし、その為に、このコレクションを作りました。
最後に、ミケーレさんの持論。
クラシックと言って、ヴィンテージだけじゃダメだと思うのです。
今の時代感も踏まえ、エレガントな部分も入らないとダメ。男性にも色気・優美さは絶対に必要だと思うのです。
その為に、僕達は、パンツを創り続けて行きますね。
日本では、是非、僕達の商品をたくさん紹介してください!
よろしくお願いします(笑)。