イタリア買い付け紀行 BRIGLIA1949 ブリリアインタビュー 編  -2019年6月版-

BRIGLIA1949 ブリリア インタビュー

ミケーレ カリッロ(Michele Carillo)さんにインタビューをさせて頂きました。
イタリアのナポリの東に位置するファクトリーブランド。
フォーテンインダストリー社が作り出したブランドです。

フォーテンインダストリー社は40年前にミケーレさんの父親が創業。
そして、ミケーレさんも、20年前に入社し、一緒に働き、スーツ・パンツの縫製を学んできました。
そして、お姉さんと2人で4年前からスタートしたブランドが、ブリリアとなります。

なぜブリリアを立ちあげたか?

 

クラッシクなスーツやパンツを製造したが、よりスポーティーでカジュアルなパンツを作りたいと思いこのブランドをスタートしました。

ブリリアは、会社の歴史・両親の存在があったからこそ、このブランドを作る事が出来ました。

ブリリアの特徴と言えば、ライン。

その元となる考え方は、
男性で一番大事なファッションアイテムは、パンツだと考えている。

スニーカーがなんで有ろうが、 シャツが何であろうが、 その値段がいくら高かろうが、
パンツでコーディネートのイメージが決まってしまうと考えているのです。

繰り返しになるのですが、パンツの品質ですべてのコーディネートが決まってしまいます。
だからこそ、自分達で、今、もっともカッコイイ、そして穿き心地の良いパンツを作り出すと決めたのです。

具体的に大事にしていることは、
エレガンとかつスポーティーなライン作りを意識しているのですが、 もっとも大事なコトは、生地に丸みを作り、お尻を包み込むように、ヒップラインを演出出来る事。

男性は、たったり座ったりするときに、裾があがっちゃったり、お尻や太ももにしわくちゃになったりというのは、非常にかっこ悪いと思っているのです。だからこそ、ヒップの形状は、すごく丁寧に独自の丸みを創り出す事に専念しました。

そして、定番と言う概念はあまり好きじゃ無く、 毎年、少しでも形を変えています。
なぜなら、ほんの少しでも改善し、毎シーズン進歩して行きたいと思っているからです。

もちろん、6ヶ月もたてば、お客さまの好みも変わっているはずです。変化をしない理由など全くありません。
その好みに合わせて、その先取りをするのが、僕達デザイナーとして大事なコトだと思っています。
それも含めて、毎シーズン新しい取り組みや、フォルムを創り続けて行きます。

今シーズンは、特にファブリックを改善しています。さらに、目が届かない場所なのですが裏地の素材も今シーズンより変えて、男性のヒップラインがよりキレイに、美しくラインが出てくるように改善しました。みえない部分も、手を抜かず、より美しいエレガントなパンツを目指して進んで行きたいのです。

また、今シーズンは、麻・リネンの新素材が非常によかったので、絶対作りたいと、新しいモデルを作りました。
これは、みなさんに楽しんで貰えると思っています!(来シーズンになってしまいますが……)

また、パンツで大事な事は、気を遣わないと穿けないパンツって、有り得ないと思ってる。
だから、絶対に、使い勝手の良い、扱いやすい生地を使っています。いくら雰囲気が良くても、弱い素材は選ばない。
日常にフィットすると言うことが大事になるのです!

技術的な進歩も大事だけど、
エシカルな取り組みも今シーズンから始めました。

エコロジーな生地メーカーと独占契約を結び、エシカルなプラスチック素材を使うパンツを発表しました。
また、完全オーガニックな素材のパンツなど、あえて染めること無く自然のままを楽しむコレクション。

地球に優しいという事は大事だと思うし、これから、世界が続く中で、僕達の出来る事を、出来る範囲で行う事が大事だとおもうし、その為に、このコレクションを作りました。

最後に、ミケーレさんの持論。

クラシックと言って、ヴィンテージだけじゃダメだと思うのです。
今の時代感も踏まえ、エレガントな部分も入らないとダメ。男性にも色気・優美さは絶対に必要だと思うのです。

その為に、僕達は、パンツを創り続けて行きますね。

日本では、是非、僕達の商品をたくさん紹介してください!
よろしくお願いします(笑)。

 

 
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