店長ハヤシの
「イタリア買い付け紀行」
目次

1,ピッティ編

2,プレディビーノ編

3,ナポリ編

番外:服店長 武田 編

2016年最新イタリアスナップから見る!
これを抑えておけばモテ男に大変身!







ピッティ編:目次

1,ピッティって何?

2,タトラス・ヘルノについて

3,新しい出会いをご紹介


今回のピッティ

今回のピッティに関しては、すごく来客が多く、非常に賑わっていたイメージを持ちました。
実際に帰国後の記事を見ても、来場者は増えて、盛況な展示会となっておりました。

個人的には、いつものブランドもしっかりと主張しているのですが、
新しいトライするべきブランドも見つけることが出来、
そして、新しい出会いもあった、ピッティになりました。







ピッティに行ったことのない人の為に。
ピッティって何の事? ピッティuomoとは、
世界最大と言われているメンズ展示会になります。
uomoとは、男性というイタリア語で、この規模では珍しく、男性のみの展示会です。

イタリアのフィレンツェにて年二回行われ、
メインのバイヤーは、イタリアを中心にヨーロッパ各地から、
そして、日本・中国・韓国という感じになります。

爆買いのイメージがある中国人ですが、
クラシックなファッションが中心であると言う事もあり、
ピッティに関しては、あまり見かけませんでした。

あと、
日本ではメジャーではないのですが、ファッション評論家、著名ブロガーが、
ものすごい数、来場されます。こちらも、ヨーロッパ中心ですが、スタイルも
あきらかに個性的で、見ていても全然、あきないですね。

こちらのファッションスナップに関しては、
別ページで紹介をさせて頂いております。
以下からチェックして下さい!

▼ ▽



ちなみに、
国内のファッション誌も、スナップ特集を良くやると思いますが、
このピッティで撮られることがかなりあります。望遠のレンズをつけた、カメラマンが、
もう、ものすごい数立っています。ホント、びっくりするぐらい……。

そんな、
ファッショニスタに注目度の高い展示会となるのです。


今回は、人も多かったこともあり、
エントランスからものすごい熱気で、とにかく、めちゃくちゃ、会場も暑かったです。

あとは、
細かく別れたブースをみて回り、気になった商品に関して、中のスタッフさんとお話しさせてもらう。
それを繰り返し、新しいブランドを探したり、今回のトレンドを見つけたりします。

全体的な印象としては、また、スポーティーの感じが良いなと言う事。
少し短めのMA-1的なショートブルゾンや、m-65と言ったフィールドジャケットを中心に、
各ブランドがキレイメの商品を紹介しておりました。

また、ステッチの入ったダウンというよりは、少しキレイメのアウターか、
ミリタリーデザインのアウターを紹介されているブースが多かった事もあり、
次の秋冬に関しては、こちらのトレンドになっていくのではないかと。

また、カラーに関しては、グリーンが少し、
いつもよりも多く見られているかなと。
イタリアでは、グリーンの声を良くきき、トーンは、少しおちついた色目が多いのですが、
こちらがトレンドとなっていきそうです。






タトラス・ヘルノについて

【でらでら】の秋冬メインで取り扱うダウンと言えば、
タトラス・ヘルノ。

今回は、ブースにて、色々とお話しを伺う事が出来ました。

タトラスについて

ブランドマネージャーから
もうダウンだけというのは、ブランドとしてはダメだと思う。

僕達は、ファッションで評価されるブランドになりたくて、
その為に、新しい商品に挑戦し続けるんだ!


と宣言しておられました。

その中でも、
今シーズンは、ファッションに機能をプラスしたデザイン。

上質なダウンを使うからこそ出来る「もこもこ」していないスマートなダウン。

そして、アグレッシブな素材使い。
今回は、値段も高いのですが、西陣織の素材にて、ダウンジャケットを紹介しておりました。
金糸を使った、ラグジュアリーなダウンは、本当に目立っており、
「これはウチじゃないとやらないでしょう!」と、
マネージャーも伝えてくれました。

ヘルノについて

1908年創業の歴史有るブランド。
ラグジュアリーなコートを創り続けてきただけに、
今、日本では、ダウンが取り上げられるのですが、
コートをもっとしてもらいたい。
と、お話されておりました。


トップメゾンが、
ヘルノ社に別注を依頼する、クオリティーを持つ、コート。

今年の冬は
ウールのコートに原点回帰で挑戦する!とおっしゃってました。

さらに、
日本では、ウールリッチやピューテリー、そしてムーレイ・カナダグースも、
すべて、売れるモデルが決まって、上がってくるのです。

でも、
ヘルノはそういうブランドではなく、違った価値も提供したい!
コートの良さを追求出来るブランドとして、もっと、認知度を上げていきたい。

そんな事を熱く伝えて貰い、満足の二日間になりました!

タトラスのマネージャーと持っているた賞状のようなものは何???

気になる方はこちらをクリック!!
▼ ▽ ▼





今回のピッティーは新しい出会いがたくさん

縁あって、
沢山の有名ブランドのデザイナーさん達とお話する事も出来ました

特に、
クルチアーニやトラマロッサといった、イタリアブランドの方とお話し出来て、
本当に嬉しかったです。

やはり、
ブランドをコントロールしているだけあり、
商品にかける思いがやはり、純粋に重かった!

自分の商品が好きだからこそ、強く主張出来る。

プライスではない「思い」

デニムや
かっこいいニット。

ネクタイにだって、創り手の想いがのっているのです。

商品に
「心が通う瞬間」

そのことを、
展示会を通して教えて貰えた一日でした。




プレディビーノ編:目次

1,インタビュー編

2,工場編

3,ゴハン編



インタビュー編

まず創り出す靴についてインタビューをさせていただきました。

僕がなぜ、
イタリアの靴を紹介するのかと言う点ですが、

イタリアが創り出す靴には、
遊び心と柔らかな人間的なラインが残っていると思っています。

機械が創り出した工業製品ではなく、
人間が創り出した工芸品といった違い。

それを、皆さんにも説明出来たらと
エンリコさんの創り出す靴がどういったモノなのか?について、
伺ってきました。

-- エンリコさん --

僕達は、
「靴」を創っているのです。

完璧なモノがかっこいいですか?

寸分のすきもない、
完璧な女性も確かにいるかもしれません。

でも、
遊び心のある、
ちょっと砕けた女性が好きだったりしませんか?

好きな事に理由はないと僕は思っているのです。

自分の手で縫う。

そして、
その靴に、どこか説明の出来ない魅力がある。
我々の靴が並んでいたら、思わず触ってしまう。

それは、
僕達の「靴」に対する愛情が
商品に伝わっているからだと思っています。


このように靴の説明をしてもらいました。
自分達の想いが、一足一足詰まっているから
どこか、セクシーで愛嬌のある、柔らかな曲線美。
イタリアらしい靴になるものだと、改めて、教えてもらいました。


2016年のテーマは、
イタリアの色気と言う事で、
クラシカルなセクシーなモデルを、
原点回帰で特別に一緒に創らせてもらう事になりました。

イタリアらしく、
ポインテッドトウのドレスシューズ。

もちろん、日本人にも優しい、
形だけでなく、履き心地の良い、モデルをオーダーさせて頂きました。

ぜひ、ご期待下さいね。






工場編

エンリコさんに教えて頂いた通り
熟練の職人さんが一足一足丁寧に、 思いをこめて手作業で仕上げて行く。

機械化された肯定の中をうごく靴も
リズミカルでどこか楽しげな世界。

そんな、工場でした。

もちろん、
機械化されて、足数は縫えるのですが、
イタリアの職人が創り出す一足とはを教えて貰えます。

また、
この工場での特徴は、
アンティーク加工を一足一足手作業で!

ハケにて手で塗り上げ、それをこすったり、ブラッシングする作業。
微妙な色むらもアートに感じさせてくれる一瞬でした。

この作業が確実に出来るようになるまでは、
1年はかかるとおっしゃってましたし、本当に、ベテランのスタッフが手早く、
キレイに創っていることが印象的でした。
そして、見ていて飽きることのない工場になっておりました。

(正直、日本同様、若い職人さんが少ない、いないと言う事を嘆いて見えましたが……)

このように、
思いをこめて創りあげられた靴は、
なんか、かっこいいぞ!

そう思える一足。

そして、
リーズナブルな価格でご紹介が出来ていると思っております。

微妙なラストの変更もお願い出来ますので、
次回以降、もっと日本人の足に合う形の靴に、デザインと履き心地を両立させた、
シューズに変化をさせていこうと思います!






ゴハン編

トスカーナは、
フィレンツェから約1時間なのですが、
いつも行くお店で、本当に美味しいお店があります。

ちなみに、
フィレンツェと言えば、
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
が人気になります。

日本で言えば、
Tボーンステーキになります。

フィレンツェ近郊の高級キアナ牛を
骨付きで5cmくらいの厚さで焼いた物になります。

普通に3人で1kgとか頼んで、
それで、実際に、食べることができたりします。

基本的に、
赤身で脂身がすくないので、
本当に美味しく頂けるのです。

もちろん、
ワインは赤だったりするのですが、
すごく軽くて飲みやすい。
本当に、日本で飲む、高級ワインのような
重厚感はないのですが、本当に、美味しく、飲みやすいワインが
どのお店に行っても本当に出てくるのです。


そして、生野菜は、
あまり食べず、
ルッコラとトマトが良く出て来ます。
あとは、ポテトと豆。
そしてパン!

もう、
フィレンツェにいったら、
ひたすら、肉を食べて欲しいのです。

個人的には、
全然、飽きないので、いいのですが……。

ちなみに、
フィレンツェで今人気のあるご飯を聞いた所、
若者には、ケバブという意外な名前が(笑)。

確かに、
街中に何点もケバブのスタンドをみましたし、
食べながら歩いているイタリアの人を沢山見ました!

日本では、
ケバブ……
あまり食べないです。

(僕は結局、イタリアでも食べてませんが……)





ナポリ編:目次

1,風景編

2,イルカンパゴ編

3,ナポリ買い物編



風景編

ナポリに初めて行きましたので、
行った事のない人にも少しでも雰囲気をご紹介出来ればとレポートさせて頂きます。

まず、
声を大にさせて伝えたいことがあります。

ナポリは危険だ!

と言う事を、
すごくネット上で書かれており、
確かに夜は、危険な場所があることは承知の上ですが、
そんなに危ないと感じた事はありませんでした。

だから、
そんな情報を鵜呑みにして、
ナポリに行かないのは、本当にもったいない!

もちろん、
ナポリならではの事態に巻き込まれることは有ります。
例えば、タクシーに乗っても、近い場所が目的地だと、
なぜかわざと遠回りされるとか、
(基本的に遠回りされる気がします……唯一、駅までいくらか決まっていた、
ホテルから駅までの値段だけはぴったりでしたが……)

昼間に、ランチタイムで休みがあるとか、
(お店が閉まっていき、ビックリしました……)

でも、
なんかあったかい。
それがナポリでした。

とにかく、
風景を見て下さい。

山にならぶ、カラフルな家々。

本当に
キレイで、海辺で、腰掛けてるだけで、
幸せな気分になるのです。

海産品が美味しい等も有りますが、
ナポリに行ったら、ピザを食べ、夜は、フリット!

そして、ワイン!

暖かい空気を
(実際はめちゃくちゃ寒いので、薄着はダメです!)
感じて貰えたら本当に嬉しいです。

なぜかHAPPYな気持ちになる街。

もし、
カメラが好きなら、
こんなに楽しい空間はないかもしれません!






イルカンパゴ編

なぜ、ナポリに行くのか?

と聞かれる事がありますが、
それは、ウチの主力でもある、イルカンパゴ社がナポリのそばにあるからなのです。

個人的にも
イルカンパゴには、
思い入れがあります。

それは、
カジュアルなドライビングシューズを 色々と探して困っていたとき、たまたま取引できたメーカーだったからです。

そして
品質と価格、
全てを満たしてくれる靴メーカーが、たまたまナポリのそばにあったのです。

モカシンのシューズを創り続けるメーカー。
現在は、ドレスシューズも創っていたりするのですが、
軸足は、モカシンのシューズ。

モカシンと言えば、
デッキとドライビング、

全然違うモノですが、
イタリアが発祥でもある、
ドライビングシューズに色気を感じます。

トッズが有名なのですが、
品質では、イルカンパゴも同じようなモノだと、
自信をもってお伝えできると思っています。


そして、
こちらでもお話を伺いました。

ウチの強みは、
なんと言っても、職人の質。

ドレスシューズを創る工場が、
モカシンのドライビングを作る事は良くあったけど、
ウチは、モカシンのシューズを30年前から創っている。

イタリアのレザーと職人の技。

100人の職人が、
交代で勤務するのですが、
30年を越えるベテランが沢山働いてくれていることが強みなんだと。


本当に、
本当に、温かい雰囲気の職場は、
トスカーナとは違い、カジュアルな要素で一杯でした。

熟練の職人が縫う足元は、
若干のゆがみがあったりと、でも、
それが製品の個性を際立たせる。

そんな、完璧じゃ無いものの魅力が伝わるシューズのコレクションなのです。

この春は、
モカシンでも、
水に強い、デッキシューズをラインナップに揃えています。

実は、
イルカンパゴは、
最初に創った靴が、デッキシューズだったのです。

そして、
海外に輸出した初めての靴も、
デッキシューズ(アメリカだったようですが)。

そんな
思いを共有出来るようにと選んだデッキシューズ。

ぜひ、
イタリアの職人が縫い上げた工芸品を、
ぜひ、チェックして下さいね!






ナポリ買い物編

ナポリと言えば、
思い当たるのがカミーチャのス・ミズーラ

日本語に直すと
シャツのオーダーです。

実は、
ちょっと行けたら良いなぁと思っていたのです。

しかし、
残念ながら人気のお店は、
まさかの土曜日が休みだったのです……。

ものすごい、
ショックだったのですが、気を取り直して、
どうしてもいきたかった、マリネッラに出かけてきました。

そうです。

あのネクタイで有名なマリネッラ。

紋章が一部英国になっているのですが、
それは理由があって
1914年に始まったネクタイ屋さんですが、
英国ファッションは大流行し、マリネッラはまず有名な英国式シャツとして、
大成功を収めたからです。

ここから、
セッテピエゲ(7つ折り)のネクタイを発表し、
大人気となり現代にいたるのです。

そんな名店にどうしても行きたく、
出かけたら、なんと、ものすごい狭い店内。

人が溢れていたのですが、
選んでいると、別室があるとおしえてくれました。

そこでは、
さすがにゆったり選ぶ事が出来、
今回、皆様のプレゼントを、選ぶ事が出来ました!

そして、
今回とってもラッキーだったことに、
3代目のマウリツィオ・マリネッラさんが、
そこにたまたま、いたことでした!

そして、
写真を一緒に撮ろうと言って下さり、本当に、感激しました!
めちゃくちゃ嬉しかったことは、言うまでもありません。

(最初、社長とわからず、お店で商品を売っているなんて思わないし、
 名前を聞いてしまったことは、今でも、恥ずかしい思い出です……)

そして、
プレビシート広場やトレド通りのある辺りに、
セレクトショップが固まっていたりします。

そこには、
普通の街のショッピングエリアとは違い
本当に、メンズのお店がものすごく多いのです。

普通は、
レディースのショップがあり、
オマケに、メンズのショップなのですが、
逆のイメージ!

もちろん、
男性がカッコ良く、
エレガントな着こなしの人が多く歩いていたイメージでした!

日本にもこんな街があったらなぁと
思わせて貰える楽しい一日でした。


最初にも書きましたが、
14時くらいから、一斉に昼休みに入ってしまいます。

そちらは、本当に、要注意ですよ!

あと、ナポリの街をふらふらしていた所
知らないうちに、僕は、迷いました(笑)。

何も考えずに歩いていると、
もう、急な階段と坂になりますので、
ぜひ、気をつけて下さいませ。
(そんなヤツはそんなにいないとは思いますが……)
ただ、
それでも、この辺りは、
危険な薫りは感じませんでしたが……。

最後まで、
長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございました!
次回のイタリア紀行をぜひ楽しみにしていて下さいね♪






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