出典:Wikipedia
どうも、こんにちは!
オクテット名古屋の近藤です。
さて今回、まずは山、正確には山塊ですが、グランサッソのお話から…
このグラン・サッソ(Gran Sasso)ですが、イタリア中部のアブルッツォ州にあるアペニン山脈で最も高い山塊です。
山塊ってのは、ひとまとまりの集まりとして把握される一群の山岳のことです。
ちなみに↓ココにあります。
ちなみに冒頭で掲載している山の写真、遥かにそびえる岩(石)の塊、それがグランサッソです。
荘厳な山ですね。
登山は趣味じゃありませんが、せっかくなので一度は見てみたいものです…
ちなみにこのグランサッソ、最も高い標高2,914m(ヴェッタ・オッチデンターレ)だそうです。
で、1991年にはグランサッソの周辺を含み、「グラン・サッソ・エ・モンティ・デッラ・ラガ国立公園」に指定されてます。
イタリア語は相変わらず舌を噛みそうになる名称が多いですが、こちらも多分にもれず長いっす…
まあ名前はおいておいて、国立公園になるほど自然の美しい場所ってことなんでしょうね。
あとこのグランサッソの山岳地帯の一部には野原があり、そこには唯一のホテル「カンポ・インペラトーレ」があるんだとか。
※この場所の地名もカンポ・インペラトーレで、意味は「皇帝の野原」だそうです。かっこいい…
国立公園の中にホテルと思う方もいると思いますが、このホテルは戦前から営業しているのでオケなんだとか。
出典:Wikipedia
してこのホテル↑、実はめちゃめちゃ有名なホテルなんでが、何がというと、第二次世界大戦中、首相の職を追われ、逮捕されたベニート・ムッソリーニ(↓)が、逮捕後、幽閉されていたホテルなんだとか。
出典:Wikipedia
戦争中とはいえ、また凄いところに幽閉したもんです。
で、この幽閉により、当時のナチス・ドイツ軍が、アドルフ・ヒトラーの命のもと、救出作戦を決行し見事成功した話が「グランサッソ襲撃」として有名になり、その舞台がこのホテルなんだそうな。
それとこの襲撃をもとに創作された「グランサッソの百合」という舞台劇が宝塚歌劇団にあるんだとか。
ちなみにホテルで気づいた方も多いと思いますが、このグランサッソには麓のフォンテ・チェッレートってところからロープウェイも配備されており、スキー場も設備されている、今では登山はもちろん、スキーやハイキングなどが楽しめる観光地となってます。
いよいよ持って行きたくなりましたね。
お金貯めて、コロナ騒動が落ち着いたらぜひ行きたいですね、ローマ観光なんかと合わせてね。
と、まあここまでメンズファッションのセレクトショップにあるまじき、山話+αをしてきた訳ですが、何が言いたいかと言うと、当店には「GRAN SASSO(グランサッソ)」って言う、大人気のニット製品を取り扱ってて、その一品が今年も入荷しましたって話なんですよ。
これが。
まあ、前置きが長いわ!って声も若干聞こえてきそうな気もしますが、そこは「くみちょうブログ」の味わいなんでご勘弁を。
ってことで、今日の本題、グランサッソについて、ようやく話していきますね。
グランサッソ(Gran Sasso)
1952年、イタリアのマルケ州とアブルッツォ州との州境の南、サンテジーディオ・アッラ・ヴィブラータ(Sant’Egidio alla Vibrata)と言う小さな村で生まれた、ニットへの情熱と、イタリア生産にこだわった、老舗ニットブランドです。
そんな小さな村で起業精神あふれる4人の兄弟、ネロ(NELLO)、エラルド(ERALDO)、アルチェオ(ALCEO)とフランチェスコ・ディ・ステファノ(FRANCESCO DI STEFANO)により設立されました。
ちなみにこの会社名(ブランド名)こそが、サンテジーディオ・アッラ・ヴィブラータから見える山「グランサッソ」から取られたと言われてます。
この4兄弟は眼前にそびえ立つ山、グランサッソのように、大きな会社にしてやろう!ってベンチャー魂をもって名付けたんでしょう。
きっと…
実際、山のようにでっかい企業になったんですから、素晴らしいです。
ちなみに今では↓こんな立派で大きな会社になってます!
コストカットのために海外生産へ移行するメジャーブランドが多い中、現在でもイタリア国内生産にこだわっているのは、凄いことだと思います。
して、当店が扱うグランサッソのセーター(ニット)ですが、いわゆるハイゲージニットと呼ばれてますし、実際よくそう呼んでます。
グランサッソメンズ クルーネックセーター ハイゲージ ダークブラウン
で、よく聞かれるのがハイゲージって何?ってことです。
◆ハイゲージとローゲージの違い?
これ一般的な区分けでは、
12ゲージ以上:ハイゲージ
6ゲージ以上 11ゲージ以下:ミドルゲージ
5ゲージ以下:ローゲージ
と呼ばれてます。
まあ、昨今は見た目ではこの区別がなかなかに分かりづらいので、大概は見た目に、ニットの目が粗いか、細かいかで分け、ざっくりハイかローで呼ばれてるとは思いますが。
で、さらなる疑問が生まれたと思います。
そもそもゲージって何?って疑問が…
わかります。
語ってる私自身が、書きながらコレたぶんわからんだろうなと思った次第なので。
◆ゲージとは?
いわゆる編み機の針の密度を指します。
(編み機の針の密度=ゲージ)
これは長さの単位、1インチ(2.54cm)の幅の間で何本の針を使って編んでいるかってことです。
出典:グランサッソ メンズ タートルネックセーター ハイゲージ ダークオレンジ
グランサッソのハイゲージニットの場合、一般的には12ゲージなので、この場合は1インチ間に、12本の針を使って編んでいるってことですね。
ちなみに生地の密度を保つために、ローゲージニットは番手の小さい太い糸を、ハイゲージニットには番手の大きい細い糸を使用します。
これ大概は12ゲージニットには、12番手の糸を使うのが適正とは言われてますが、必ずしも適正の太さの糸を使用する訳ではないので、これはブランドやデザイナーの考えで変えることも多々あるので、イコールではないです。
ただ、基本的にはハイゲージと呼ばれる密度が高く、細い糸を使用するニットの方がより、繊細になるため、より高い技術が求められます。
たとえ、編み機のような機械編みであっても。
ってぇことで、今回ご紹介しているグランサッソの12ゲージニットのセーターは、高い技術力により作られた、繊細でプレミアムなセーターだってことです。
どうです?
ちょこちょこっと簡単な説明をしました、ウンチク好きなら、聞いただけで欲しくなってきちゃうんじゃあないかと。
実際、私くみちょうもそうですし…
そんな逸品と言われるグランサッソのセーターですが、当店オクテット名古屋では現在6型の製品を取り扱ってます。
2.Vネックセーター
6.カーディガン
当店、ほんと小さいので店頭には全部は並んでませんし、一部は姉妹店にあるもののありますので、気になる、試着したい方は以下のLINEチャットにてお問い合わせくださな。
最後に一つ忘れてました。
大事なことを…
本ブログの件名に書いた
「グランサッソ」~より高く、より険しい ”大きな石ころ” のように、かくありたい~
この説明をしてませんでしたね。
コレなんですが、グランサッソって言葉、イタリア語で「大きな石」って意味なんだそうです。
まあ、岩山を遠くから見れば、石にも見えますからね。
昔の人はいいネーミングセンスを持ってますね。
で、私が思ったのが、このグランサッソってブランドを作った四兄弟の創設の想いなんです。
先程は山のように大きな会社にしたいって感じに書きましたが、実際のイタリア語的には「より高く、より険しい ”大きな石ころ” のように、かくありたい」って思ってたんじゃないかあと…
でっかい山じゃなく、そこは道端にある石ころのままでありたいと。
だって、グランサッソってブランドは、より良い品にこだわり、着心地良く、長く着れるシンプルなものにこだわってるブランドですし、そんなところからもやはり岩や山じゃなく、石なんじゃあないかなとね。
なんだか、くみちょうブログっぽくない、神妙な感じになってしまいましたが、今回のブログはコレにて。
ってことで、これからもオクテット名古屋を、どうぞよろしくお願いしやす。
ちゃお〜。