2017年6月 イタリア買い付け紀行 ピッティ編

1.pitti(ピッティ)2018春夏 編

今回も、 イタリア フィレンツェで行われる、 2018春夏の展示会 ピッティ ウオモ(pitti uomo)に出かけてまいりました。
まず全体的に見た次のトレンドを! 今回は、 ブルーのジャケットそしてスーツを すごく見ました。

ネイビーではなく、 かなり明るめのブルー。

それが、本当にカッコイイのです。

LBM・チルコロ等の展示会場でも、展示されており、
ブルーのスタイリングは、2018春夏シーズンには欠かす事の出来ない、選択になると思います。
これは、ピッティに限ったことではないのですが、ジレを来た人がものすごく多かったです!!
実際にミラノのセレクトショップでも、ジレが並んでいる売り場をよく見ましたし、
これから、さらに加速していくのではないかと思います。
ジャケットの代わりに、ジレを来て出勤。
来年のクールビズ、日本の新しいトレンドになるのでは、と思わされました。

そして、
もう一つのトレンドは、パンツのラインが一気に新しくなるかもです。
今までは、 ノータックのスリムパンツが主流だったのですが、
2018春夏シーズンは、ワンタックなどタック入りのラインが中心になると思います。

モード系の股上が深いタイプもありましたが、
少しだけ、腰回りがゆったりとした、裾にかけて、テーパードがきいた
スラッとスタイリッシュなラインを持つ美しいパンツが並んでいました。
どうしても、 タック入りだと太いパンツで、ルーズなイメージに思っちゃうかもしれませんが、
新しいタック入りのモデルは、そもそも太く感じないので
大人の男性にも選んで貰えると思います。
クルーナでマリンなかわいいデザインのファブリックさえも、
M-65のデザインでサファリを意識した仕上がりでした。
他にも、各ブランドで少しづつテイストが別れておりますが、
来シーズンも、ブランドの特徴がでるアイテムかなと思います。
素材的には、
ナイロンで軽快なサファリブルゾンは、春の必須アイテムになるのではと思っています!

そして、 スポーツに関しては、
今シーズンはサイクルスポーツを意識したモデルが、本当に多かったです。
ヘルノに関していうと、
ラミナーバイクと言う事で、自転車をメインディスプレイに!
自転車のライダー用に、色々なギミックをプラスしたブルゾンを展開しておりましたし、
自転車もオリジナルで創って展示もしておりました!

ラミナーバイクは販売しないそうなのですが、
本当にカッコ良くて、販売したら、人気になるのではないかと思うような
現代的でスマートなデザインのロードバイクでした。

monobiでも、
ロード乗りを意識したフロントのジップを創り、 本当に面白いデザインのブルゾンを紹介していたのです。
思わず、オーダーをしてしまいましたので、 次の春夏、楽しみにしていて下さいね!
(自転車につけるサイクルボトルがオマケでついて来ます)
  • CRUNA手前がM-65モデル
  • monobiジップに注目
  • ヘルノ自転車がチラッと
今回、記憶に残ったブランドを!

ジャンネットのデザイナーである、
ヴィンチェンツォ・サンソンネさんとお話しさせて頂きました。
サファリジャケットなどのアイテムも展示してあったのですが、 それ以上に心惹かれたアイテムが、ビタミンカラーのポップなシャツ。

夏だけに、 どうしても、パステル調な淡い色のコレクションを、
創ってしまいがちになるのですが、思い切って、華やかで元気の出るカラーも、 本当に良いなぁと思いました。

ジャケットからシャツまで、
この秋冬からジャンネットのコレクションをスタート致しますので、 是非愉しみにしていて下さいね。
また、 今シーズンもストレッチのジャージ素材のジャケットが、 各ブランドから登場しておりました。
来シーズンは、ナイロン素材のストレッチやニットジャケットなども登場していました。

やはり注目はジャージ素材。

その中でも、
代表的なブランドと言えば、チルコロ。

一気に、
日本でもジャージ素材のジャケットに市民権をもたらしたと思うのですが、
来夏はかなり進歩しています。

ジャージ素材と言えば、 少し厚手のイメージがあるのですが、
来シーズンは、素材を薄手に改良したモデルを発表しておりました。

さらには、 ジャージ素材にプリントを施し、
織り柄に見える新素材をリリース。
完成度の高さは、本当の織りに見えるデザインからもわかります。
素材の進歩も本当に楽しんで頂ける、 そんな2018春夏コレクションでした。

さらに、来春夏は、
各ブランドからジャージ・ニット・ナイロンと
カジュアル素材のジャケットが今年以上に登場すると思います。

日本ではクールビズ&スーパークールビズが全盛ですが、
少し、エレガントなアイテムが見直されている、 そんな空気を感じるピッティウオモでした。

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